第二話 わがまま
國は悪によっては亡ばず、愚により亡ぶー石原莞爾
ゲーリング視点
(5歳児レベルの知能ってつまり…どういうことだってばよ?)
〜病院〜
「嫌だ、嫌だ!」
「うわあああああん」
「嫌じゃああああああ!」
「わーん、わーん、ひどいよおおおおお!」
「なあシュペーア、病院で騒いでる奴は一体誰なんだ?」
「分からん」
〜ヒトラーの病室〜
「嫌だ、嫌だ!」
「えーと、シュペーア。つまり、さっきから病院で騒いでいたのは総統閣下…」
「早くご飯を出せ!」
「えっと、総統閣下どうなされましたか?」
「肉が食いたい!」
「は、えーと…総統閣下はベジタリアンなはずでは?」
「いいから、肉を食わせろ!」
「おーい、そこの看護師さん、総統閣下にご飯を作ってはくれないか?」
「え、ついさっき召し上がったばかりですよ?」
「おい、ブラント、5歳児っていうのはこういうことなのか?」
「はい、シュペーア閣下。思考回路が5歳児になってるんです。」
「ゲーリング。これは大変なことになったぞ」
「どういう意味だ?」
「見てわからないのか?あんな状態じゃどうみても総統閣下は職務を全うできないだろう。つまり、二代目総統を巡る後継者争いが幕を開けようとしているということだ。」
「おい、ブラント。」
「どうしましたか、総統閣下」
「さっき来たおじさんはどこ?あのお菓子をくれた優しいおじさんなんだけど」
「えーと、ボルマン閣下のことですかね?」
その言葉を聞いた瞬間、ゲーリングとシュペーアは同時に舌打ちをしたのであった。




