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幼児化きょうだいに構いたい その三
恵漣、お前この時からシスコンだったんか……。
「佑夜兄、抱っこー」
涼恵(子供姿)が佑夜にねだる。「うん、いいよ」と佑夜が抱き上げると、「ぼくもー」と記也が駆け寄ってきた。
「記也、おいで」
慎也が声をかけると、「慎也兄!」と嬉しそうに抱きしめた。
「愛斗おにいちゃーん!」
「亜花梨ちゃんもおいでー」
亜花梨も愛斗にねだり、抱っこする。恵漣はそれを遠くでジッと見ていた。
「恵漣、おいで」
それに気付いた怜が恵漣を抱き上げる。恵漣は頬を染めながら嬉しそうに笑った。
「本当に子供の扱いに慣れてるねー」
啓が顔を出したと同時に、フライパンが飛んでくる。
「涼恵と亜花梨は渡さない」
「こら、恵漣。ダメだよ、いきなりフライパンを投げたら。……まぁ俺も同意見だけど」
「酷いなー、怜」
……どうやら極度のシスコンはこの時からだったらしい。冷や汗を流しながら啓はため息をこぼした。




