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詩*祈りのようなもの*

針と糸

作者: a i o

針と糸を持てば

布と布を繋ぎ

折り重ねては

厚く縫い合わせ

ほつれた端を

補強しては

ほどけぬよう

長く保たれるよう


針と糸を持てば

ありとあらゆる

紋様を施し

失われた絵図と

物語を描き

散った命と

願った護符は

対となる蔓草


突き刺すは針

潜るは糸


明けに暮れに

進む一針

通された糸の

仕上げるは

異なる一枚と

一枚を

結び合わせ


ほどければ

針は針

糸は糸に

戻ろうとも


また

針と糸を持てば

留められた

はじまりの結び目


たゆまぬ

運針よ

つづけ


針に糸を通し

喉を通る声のように

言葉を紡げ

進む一針

違う文字を綴ろうとも

指先に宿る

同じ熱の限り

描け


針と糸を持てば


針と糸を持てば──














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― 新着の感想 ―
[一言] 布地は舞台背景 模様の描かれた布地は 既にある世界設定に物語を重ねるようなもので 無地の布地は これから新しく世界を紡ぎあげるようなもの 糸はキャラクター 糸の種類の数だけキャラがいて 離…
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