本物の悪役令嬢を探しています
悪役令嬢―――「小説家になろう」で今大流行りのジャンルであり、異世界恋愛ランキングでもよくそのジャンルの小説がランクインしていると言っても過言ではないだろう。
悪役令嬢という言葉が初耳な方は、主人公が悪事をしでかしていく物語が始まるのかと考えるかもしれない。
しかし、本物の「悪役令嬢」の主人公は少ない。
一般的によく見られる悪役令嬢ものの作品の傾向として、次のような例が挙げられる。(pixiv百科事典より)
・悪役令嬢が、本当は異世界(乙女ゲームの世界)に転生した現代人であるパターン。
・あるいは、破滅エンドを迎えた後、何故か過去にタイムスリップし、自らの悪行を反省した令嬢が人生をやり直すパターン。
いずれにせよ、悪役であるはずの主人公は、良識的で温厚な性格に変わり、上記のような設定で展開する小説が多い。
つまり、悪役令嬢タグで検索しても、本物の悪役令嬢が活躍する小説はなかなかヒットしないのである。
筆者は悪役令嬢=ダークヒロインという図式が成り立っている小説を探している。
「ダークヒロイン」というタグが存在することを、このエッセイを書いている間に発見した。
しかし、該当する全ての作品にこのタグが付いているかと言えば、それは怪しい。
例を挙げると、本物の悪役令嬢ものとして有名な『悪役令嬢の中の人』にはない。
あの素晴らしい作品がランキング上位にあったからこそ、ダークヒロインというタグがなくとも発見できた。
しかしマイナーな作品だと見つかりにくい場合が多い。
このタグの知名度が広まることを願う。
ダークヒロインのタグの有無に関わらず、ダークヒロインの悪役令嬢ものでおススメがあれば、感想欄にて伝えて頂けると助かる。
参考に
悪役令嬢(pixiv百科事典)
https://dic.pixiv.net/a/悪役令嬢#h3_8
『悪役令嬢の中の人』作者:まきぶろ
https://ncode.syosetu.com/n6682gf/