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「ジョゼと虎と魚たち」を観ながらブツブツ言う男

 「ジョゼと虎と魚たち」を観る。池脇千鶴の演技が秀逸だ。彼女がとてもに可愛くて、その上、演技もこんなに上手だったのと感心してしまった。しかし若い女の子のある時期の輝きというものは、ものすごい吸引力がある。(物理的な力と思えるほどに)それから妻夫木聡は、誠実だがなんとなく頼りない男をやらせたら、やはり絶品です。彼は大河ドラマよりやはりこういった、なよなよしたキャラクターが似合う。妻夫木君が大河ドラマの主役を受けたのは、もしかしてヘタレキャラが定着することを恐れたからではあるまいか?

 どうして僕が「ジョゼと虎と魚たち」をチョイスしたかというと、それは脚本が渡辺あやさんだったからである。実は彼女にいま注目している。「天然コケッコー」もなかなかリアルでよかったが、今回の作品も説得力があり、思わずテレビの画面といろいろ会話していました。ところで50歳の男がテレビとブツブツ会話している状況は傍から見るとかなりデンジャラス? というか不気味?

 しかし最近DVDを借りまくって映画を観てばかりいるが、脚本や演出がいいと、本当に女優さんもいい演技をするのだなぁと感じ入る。俳優さんもほんとうはこんな仕事をしたいのだろう。

 今回の池脇千鶴のジョゼも魅力的だったし、「夕凪の街、桜の国」の麻生久美子も可哀想だった・・・・・・


 ところで、この「ジョゼと虎と魚たち」の原作は田辺聖子さんの短編だと知って吃驚だ。映画は現在風にかなり脚色してあると思うけど、これはぜひ原作の小説も読まねば! と思う。

 僕はこれまで田辺聖子さんの本を一冊も読んだことがないが、食わず嫌いの悪しき弊害だと反省せねばならない。映画を観ただけだが、設定といい登場人物の性格といい「うーん、さすがぁ」と唸ってしまった。人気作家にはそれなりの理由があるのだ。

 題名が「ジョゼと虎と魚たち」とかなりシュールな雰囲気だけど、内容はストレートでリアルなラブロマンスで思わず「泣いてしまうやろ!」です。

 

 しかしあれですね、僕は四国のかなりの田舎に住んでいるのですが、最近DVDで観ている邦画はこっちではほとんど上映されていないような気がする?? 西川美和監督の「ゆれる」、荻上直子監督の一連の作品、河瀬直美監督の「萌の朱雀」などなど、新聞の映画広告では観たことがないような気がする・・・・・・松山あたりではロードショーされたかもしれませんが。これって芸術・文化格差ではないですか。だからかもしれないけどDVDのレンタル屋さんが、休日前夜にお客さんがたくさんいるのも変に納得してしまうぞ。(プンスカ!)

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