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「四国の山道は恐ろしいモノがおるのです」

 わたくしは時々、四国の山道を愛車スズキ・スイフトで走ります。四国の山道も基本的に対面二車線で走りやすいです。景色もいいし交通量が少ない。だからライダーが集団でどっどっどっとツーリングしたりしております。

 しかし四国の山道には恐ろしいモノがおるのです。それは狸か狐かそれとも猪か?違います。では自然の脅威であるのか?落石、鉄砲水、土砂崩れなどなどは確かに恐ろしいですがそれほど頻度は高くないです。まあしかし地球温暖化の為か山の大雨は半端ないので、豪雨の時は山道を走らない方が賢明です、

 さていったい四国の山道に遭遇する恐ろしいモノは何であるのか?

 わたくしは先日、その恐ろしいモノに遭遇したのであります! それは謎の運転をする軽トラックであります。わたくしの愛車スイフトの前を行くそのトラックは微妙に蛇行してセンターラインをちびっと超えてよろよろと走っておるのです。だいたい人生のベテランさんが運転されておられます。

 こういう軽トラックは遅い!時速40㌔~50㌔ぐらいなのでわたくしが追い越せばいいのですが、この軽トラックさんは不規則にセンターラインを越えるのでそれは出来んのです。そうこうするうちにわたくしの後ろにブイブイ言わせる白のトヨタ・クラウンがやって来ました。クラウン殿は俺の前には車はないといった感じであります。わたくしたち3台がトンネルに入ると、相変わらず軽トラックさんは蛇行してセンターラインをちょくちょく超えてしまします。そして何故かトンネルの中からいきなり加速し70㌔越でぶっ飛ばすのであります!暗闇に強い軽トラックさんなのか?わたくしは慌てて軽トラックさんの後をつけ(車間距離はかなりとりながら)トンネルを抜けたのです。するとまた軽トラックさんは減速してヨタヨタフラフラ走るではありませんか。この人生のベテランさんは日の光に弱い吸血鬼なのかと思いつつ、後ろのクラウン殿の圧力を多少感じたので、わたくしはついに路肩の空き地に停車して同志?2台を見送ったのであります。

 さて1分近く経ってスイフトを再発進させてしばらく走ると、軽トラックさんの後ろに白いクラウン殿が依然として走っておるではありませんか!さすがのクラウン殿も軽トラックさんの年季の入ったドライビングテクニック?には勝てなかったようです。しかし明らかにクラウン殿は抜きたいが抜けない状況でした。しかしついに軽トラックさんは左の山道に入り、前が開けたクラウン殿はあっと言う間にわたくしの視界から消えたのであります。

 四国の山道を走りたいドライバーのみなさん。どうか謎の運転をする軽トラックを侮ってはなりませんぞ。それからまれに人生の超ベテランさんたちが乗っておられる介護用電動車が歩道ではなく国道を堂々と時速5キロくらいで走っておられます。大変驚かれると思いますが、どうかそちらも気を付けてくだされ。


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