「電車に乗る時の時間のつぶし方」
わたくしたくしはここ数年、いや10年以上バスに乗っておりません。電車には月に数回、いや1回くらい乗りますが。ただ乗っている時間が5分とかなので時間つぶしをする間もなく目的地に着いてします。
だが電車を待っているときは10分くらいある。その時は読書ですな。読書が趣味なので空き時間は絶対読書である。スマホが普及するまでは、電車やバスで本を読んでいる人は多かった。しかし今、電車内読書人は絶滅危惧種である。たまに電車内で読書をしている人を見かけると「おおっ! 同志よ」と感動かつ安堵してしまうのですわ。
さて電車内でどんな本を読むのであるか? 漫画? 論外ですな。電車内で漫画を読む輩は読書人とは言えぬ! ええっ、わたくしは狭量な人間なので偏見にまみれております。やはり電車内では難しい顔もしくはクールな感じで読書しなければならぬ。これが活字中毒者のモットーであるのです。
閑話休題、電車内で読む本で図書館や人から借りた本を読んではいけません、何故か? 忘れてしまう危険性がある。5分そこらで忘れてしまわないだろうという人もいるかもしれませんが、電車というところは何故か忘れ物が多い。これは移動しつつ何かをするので、一つのことをしているようで、いろんなことをしているのだ。
若い人はいろんなことを同時に出来るが、年をとると基本的に一つのことしかできない。だから年を重ねるとおとなしく電車に乗っていればいいのであるが、活字中毒者はそうはいかなのであります。電車に乗ると中毒症状が出て、ついついデイバッグから読みかけの小説とかを読んじゃいます。
しかしわたくしの場合、5分間だから殆ど読書は進まないし、何故か読んだはずの内容をあまり覚えていない。だから帰ってから読み直す場合が多い。こうなると何のために電車で5分間読書をしているのか、イマイチ分からんのです。
しかし活字中毒者は傲慢なので電車内でスマホをいじくっている人に対し勝手に優越感を持っております。「君たちがラインとかに呆けている間に、わたくしは高尚な知的活動に勤しんでおるのだ。フフフッ、」わたくしは性格悪いです。