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老猫の日々・5 「虎の威を借る狐」ではなくて「人の威を借る老猫」なのだ、ニャン!

 わたくしの飼っている老猫は基本的に自分より弱そうな者?には強いどす。前回お話したように、小鳥ー虐殺、モグラー遊んで殺す、蛇ー猫パンチでノックアウト、ネズミー不必要なお土産などなど・・・。

 老猫はメスなのだが家の周りには一応縄張りはある。わたくしの妻の実家は過疎地なので人間がどんどんいなくなるが、猫社会も過疎化して人口?減少が激しい。ゆえに老猫の縄張りは侵入猫がほとんどいなくて平和な地帯である。奴はお気に入りの場所で腑抜けた表情を浮かべゴロゴロと寝そべったりしている。

 しかしたまによそ猫が老猫の縄張りに侵入する。緊急事態発生‼ すると「ふぎゃー」という情けない悲鳴が裏の勝手口から聞こえる。逃げてきた老猫はよそ猫にビビりまくっているのだ。その顔は最後の審判を受けた極悪人のようだ。地獄に落ちそうなほど人相?猫相が悪い‼

「もぅー」と家の人間が助けにいくと老猫は急に態度がデカくなる。「シャー」とか言って、今度は目を吊り上げ牙をむき出し強面稼業の人のように相手を威嚇するのである、なぜか人の背に隠れて。情けない・・・


 しかしこんな臆病な老猫もあるとき外部から侵入した猫に攻勢をかけていた。おお!ついに闘いに覚醒したのかと思いきや、相手はカワイイ子猫でした。ミャーミャー泣いてる子猫をいたぶっていたのだ。家の者は急いで子猫を保護し逃がしてあげたそうな。


「最低やね・・・」いつもは老猫にとてもやさしい娘も軽蔑した視線をあ奴に向け、そう吐き捨てておりました。合掌・・・・・・。


 みんなから非難囂囂でしたが、老猫は「ツーン」とわしゃ知らんと言いたげな表情。聞いてて知らんふりをする豪胆さはあるのだ、ニャン!


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