老猫の日々・1 老猫はお漏らし?して申し訳なさそうにしたのだ、ニャア!
わたくしの飼っている老猫ー15歳もうすぐ16歳ーは現在結膜炎の治療中である。しかしその前に右前足の爪が肉球に食い込むというややこしいケガをしていた。
ずぼらなわたくしはそんなの大したことはない、ヨボヨボ歩くのは歳のせいだと思っていた。 しかし心優しい娘は「これはおかしいよ!」と言うので動物病院に連れて行ったのだ。
動物病院の先生いわく、爪がに肉球に食い込んで炎症をおこすことはまあ結構あるとのこと? ホントかにゃ? ともかく食い込んだ爪を切って消毒するということで、それから他の爪も伸びているのでパチンパチンと先生は爪を切るのである。
それまでは「ニャーニャー」と言っていた老猫だが、「これは大変だニャン!」と暴れだそうとしたのだが、看護師さんにがっちりと掴まれ身動きできない。そしてついに食い込んだ爪がパチン!と切断された。
「ギャー!!」
隣の部屋で待機していたわたくしは、これまで聞いたことのない老猫の大音量の叫びに「おおーッ!老猫なのに、まだまだ元気があるのではないかい」と変な安心をしたのである。ちなみに隣で待っていた猫ちゃんの飼い主のおばさまはビックリされておられただ、ニャン。
食い込み爪を切られた老猫は魂が抜けたようで、抗生物質の注射をされても黙っていたそうな・・・・・・。いとあわれ。(意味は違うが・・・)
この治療のおかげでヨタヨタ歩くことはなくなりました。
やっぱり爪が肉球に食い込んだ期間は痛かったようで、この件に関しては老猫に謝罪をした次第です。
朝、老猫はうるさい。
「ニャア―!」ー(猫訳:早く飯を食わせろ、カルカンの味わいチキンを)
それを全部食べると。
「ニャアー!」ー(猫訳:猫ちゃん用かつお節がほしいのだ)
それを全部食べると。
「ニャアー!」ー(猫訳:まだお腹が減っているのだ)
カルカンのお肉とお魚ミックスをあげると、半分しか食べない。何なん、それは?
わたくしがコーヒーとトーストを食べていると。
「ニャア、ニャア」ー(猫訳:もっと美味しいものがないのか?)と言ってくる。
仕方がないのでスライスチーズを少しだけやると、(ケッ!)という顔をするが食べる。
昨夜、わたくしはトイレの部屋のドアを少し開けるのを忘れていので、起きて慌ててドアをすかしたのだが老猫は急いでトイレに行く様子もなく「飯くれ攻撃」をするのである。老猫は食後にトイレに行ったので、オシッコを結構我慢できるものだなと感心していた。
しかし朝食後わたくしがリビングの掃除機かけをしていて、ホットカーペットにある枕を持ち上げた時である。その手にひんやりとした感覚があった。枕が濡れている。もしや…と思ってその匂いを嗅ぐと老猫のオシッコである。リビングのホットカーペットにも染みが!シクシク・・・。
もちろんトイレのある部屋のドアをすかしていなかった、わたくしが悪いのだが、被害の処理をしていると愚痴りたくなるのだ。「臭い、臭い」とか「〇✖ー(老猫の名前)のオシッコたれ」とか嫌味を言う心狭い人間のわたくしである。
老猫はその嫌味を聞いて(申し訳なかった・・・)としょんぼりとした表情を浮かべるのであった。そしてわたくしにちかづいて「うにゃ、うにゃ」と謝った?のかな・・・
うーん、やはり人格者は老猫の方なのだ、食い意地ははっているけど。