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人を見た目で判断する私

 先日、知人との待ち合わせで時間があったので理髪店に入った。ちょうど髪も伸びていたし健全な時間のつぶし方だ。

 国道沿いにあるその店は最近できたばかりで清潔そうで、しかもバリアフリーだ。

 ところが外から見るといい雰囲気なのだが、中はかなり雑然としている。そして出てきたのは推定年齢70歳超えのおばあちゃんである。私は51年間の人生の中でこれほどの老人に散髪してもらったことはない。

「大丈夫か?」

「店の外見にだまされたのでは・・・・・・」

 様々な不安が胸の内に湧き上がる。しかしすでに時は遅し! 私はもう店の中に足を踏み入れているし、あまけに正体不明のおっさんまでいる。

「あのぉ、カットだけしてほしいのですが・・・・・・」

「じゃあ2800円です」

 老人のわりに反応が早い。

 ここまできたら髪を切ってもらうしかない。椅子に座ると老理髪師はあまり細かいことを訊かずにザクザクと私の少し汚れた髪を切っていく。意外と手際がよい。

「髪を洗います」ということで洗面台に仰向けになりシャンプーをしてもらうが、これが気持ちよいのだ。それから顔や耳にお湯が入らない型とりのようなガードを装着されると、マッサージシャワーが始まった。このアトランダムなシャワー攻撃もまたまた大変気持ちがよい。(老理髪師曰く、毛穴をきれいにするものだとのこと)この理髪師、年をとっていても最新機器を導入している結構ナウいおばあである。

 その後バイブレーターで肩をほぐしてもらい無事終了。できあがった髪形も少しラフな感じで十分満足した。(若干前髪が長かったが?)

 最後に店のPR用にカラフルな名刺をもらったが、もう一度来てもいいなと正直思った。

 人を見た目で判断してはいかん! と常々思っていた私だが、なかなかそれは難しいことだ。けれどもやはり人を見た目で判断してはいけない。改めて老師(老理髪師)から学ばせていただきました。合掌。

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