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言葉の海に身をさらす

2007.1.13

上品で下劣

高貴にて下品

優しくて残酷

繊細で鈍感

しつこくて飽きっぽい

お調子者で内気

読書家で勉強嫌い

小金もちの中途半端なマルクス主義者


朝と夜は違う人

職場と家では別人


本当だと信じ込んで嘘をつく

かなわない夢だと知って、また夢を描く


大人になりきれない自分を嘆き許す


そう、僕らはみんな

そうなんだ


2007.2.8

栄養が足りない

エネルギーが枯渇している

もうフラフラだ

眠ることしかできない

朝の光は強すぎて

とても僕を消耗させる


スーパーマーケットには

野菜や果物が溢れ

コンビニにも

お惣菜やおにぎりがたくさん

ドラッグストアにも

お菓子やビール、栄養剤がある

だけど

僕は腹ペコなんだ

立って歩くこともできないし

勉強も

仕事も

ゲームも

本を読むことも

君と話すことも

できない


こんなに豊かな国に

生まれ

育っているのに

僕は

栄養失調なんだ


とりあえず

テレビのスイッチを入れておこう


2007.3.1

陽の光がまぶしすぎて

雲が好きで

雨が降らないかなあ


雨の日は

静かで

落ち着いていて

心も穏やかになれる


晴れの日は

みんなワイワイガヤガヤ

どうしてあんなに騒ぐのだろう


心をしっかり通わすこともなく

ただ

騒々しく

けたたましい笑い声があふれて


本当は

地面なんか見ていないし

空気が動くことなんか

知りはしない

音が染み入ることも

空がはるか彼方まで突き抜けていることも


ただ

好きな人と

やさしい風に吹かれて

無限の空を

見上げていたい

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