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どうして僕がターゲットに、、、!?

作者: 七瀬



僕は52年間ずっと、モテ期を感じたことが1度もない、、、!

子供の頃から老け顔でチビだし、ちょい小デブだし、、、。


中学生ぐらいから、髪の毛も少しずつ薄くなってきて、、、!

性格は、おっとり系のマイペース型なんだと思うのだけど、、、?


見た目の問題なのか、、、?

女の子にモテたことが事がない、、、!!!


『まあ~それでも大人になれば、ちゃんと好きな人と付き合って、結婚

するモノなんだとずっと思っていた、、、!』


・・・それなのに、52歳になっても恋人どころか、結婚すら出来ないでいる!




そんな僕でも、中学生、高校生と同じ女の子をずっと好きだった、、、!

その子の名前が 『大嶺 メイサ』 クラスの中の中心的な存在で、、、。

明るくて、笑顔が似合う女の子だった、、、!


僕はただただ、大嶺さんを遠くから見てただけで、僕の本当の気持ちは

彼女には言えないまま僕の【恋】は儚く終わってしまった、、、。



そんな僕の名前は 『伊川 芳樹』52年間、彼女ナシ付き合った女性もナシ。


だからなのか、、、?

女性の扱い方が分からなくて、泣かしてしまったり嫌われてしまう事が

多々あった、、、!



・・・そんな僕が、まさか!? 『ターゲット』になるなんて、、、!





今思えば、、、?

これが、はじまりだったんだと思う、、、。


・・・ある時、僕が1人で街を歩いていると、、、?

一人の女性が僕に話しかけてきた、、、!


『あのう、、、すみません? 伊川 芳樹さんですよね、、、、?』

『・・・あぁ、ははい! そうですけど、、、? 何か僕に、、、?』

『えぇ、私! 伊川さんの事をよく知っているので、、、!』

『・・・・・・どうして? 僕みたいなおじさんの事を、、、?』

『良ければ、伊川さんの連絡先、教えてもらえませんか、、、?』

『・・・どうして? 僕なんですか、、、?』

『・・・あぁ、また、近いうちに会いましょ! じゃ~!』

『ちょっと、待って! なんで、僕なんですか、、、?』




僕に話しかけて来た女の子は、20歳ぐらいの可愛らしい子だった、、、!

まったく僕には、身に覚えのない女の子だったし、、、。

年齢的に考えても、僕が普通に結婚していれば、、、?

子供ぐらいの年の女の子だった、、、。


【でも、どうして? 僕にあの子は声をかけてきたのだろう、、、?】



あれから1週間後、、、。


また違う女の子に、僕は声をかけられる、、、!?


『ひょっとして、、、伊川 芳樹さんですよねぇ~』

『・・・・・・えぇ!? どなたですか?』

『私ですよ! 私、覚えてないですか、、、?』

『・・・・・・いや、覚えてないですけど、、、?』

『じゃ、連絡先教えてください! また連絡しますから、、、?』

『・・・・・・あぁ、以前にも僕に話しかけてきた女の子がいたんだけど?

君の知り合いじゃないよね、、、?』

『・・・・・・えぇ!? 知りませんよ! それよりありがとう!』

『・・・あぁ、ううん。』

『今度、連絡しますね! じゃ、またね芳樹!』

『・・・あぁ、ううん、ま.また!』



次に僕に話けてきた女の子は23.24歳ぐらいのしっかりしている

感じの女の子だった、、、。


でも、前の女の子といいなんで僕なんだ、、、!?

まったく会った事もない女の子2人に1週間の間に2人も、、、?



・・・ひょっとしたら? これが! 『モテ期』なのか、、、!?

あんなに可愛い女の子達に、声をかけられて、連絡先を教えない

わけがないと思って、2人目の子に僕の連絡先を教えてしまった、、、!?



でも1日経ったが、彼女から僕に連絡はない、、、!




そして3日経った日に、、、。


また違う女の子に僕は声をかけられる、、、!?

今度は、学生服を着た女の子だった、、、!


JKの女の子に、僕みたいなオッサンが声をかけられる事なんて1度も

なかった事だ、、、!


『すみません~! すみません~! 伊川さんですよね、、、?』

『・・・えぇ!? また僕に、、、?』

『以前、伊川さんに話しかけてきた女性は私の姉です!』

『・・・・・・えぇ!? 2人とも、、、?』

『えぇ、そうです! 私の名前は、大嶺 凛音です!』

『・・・大嶺って? 僕と同級生のあの大嶺さんの娘さんって事かな、、、?』

『はい! 1番目に伊川さんと会ったお姉ちゃんは次女の美音です、2番目に

伊川さんの連絡先を聞いたのは、長女の詩音です! 私たちは三姉妹で、

母は病気で、今ずっと入院してて! 母から伊川芳樹さんの事はよく聞いていて

凄くシャイな男の子だったって、、、!』

『・・・でも、どうして大嶺さんが僕の話を君たちにしていたのか、、、?』

『母は、伊川さんの事が好きだったらしくて、、、ずっと自分の気持ちを言えな

かったって、後悔しています! だから、どうにかして、、、私たち三姉妹で

伊川さんを探そうってなって、、、! やっと、見つけましたよ!』

『・・・大嶺さんが、僕の事を、、、。』

『母に会ってあげてくれませんか、、、?』

『・・・・・・ははい、』

『あぁ良かった! 母は今ここの病院に入院しています! 是非! お見舞いに

行ってあげてください!』

『・・・・・・本当に僕が行っていいのかな?』

『勿論です! 母も、伊川さんがお見舞いに来てくれたら喜びますよ~!』

『・・・・・・』




僕は嬉しい! 『モテ期』のターゲットになったと思って、、、!

少し喜んでいたのだけど、、、?


まさか、、、!?


僕がずっと想い続けていた人の娘さんだったとは、、、?

どおりで可愛い訳だ、、、!


3人とも、違う魅力のある女性だった、、、。




・・・・・・僕は3日考えて4日目に大嶺さんのお見舞いに行く事を決めた、、、!

なかなか? 踏ん切りがつかなかったからだ、、、!


高校を卒業してから1度も会っていないし、、、。

本当に、僕なんか会いに行っていいのものなのか、、、?


ひょっとしたら、、、?

他の人と勘違いしているとか、、、?

本当に、僕なのか、、、?



・・・それでも、確かめるためには直接、大嶺さんに会うしかない、、、!

それに、ずっと入院しているなら、、、?

今、大嶺さんに会っておかないともう会えないかもしれない、、、!


・・・そう考えると、今行く覚悟も決まった!!!



次の日、僕は大嶺さんが入院している病院に行くと、、、。


既に、三姉妹がそこにいた、、、!


『もぉ~遅いよ! もっと早く来てくれると思ってたよ~!』

『いいじゃん! いいじゃん! 来てくれたんだからさ~』

『そうだよ! 伊川さんが来てくれただけでありがたい事だよ~!』

『まあ~そうだね! お母さん、伊川さんが来てくれたよ!』

『・・・伊川さん、』

『じゃ~後は2人で話してね! みんな行こっ!』

『うん! じゃ、母をよろしくお願いします!』

『・・・ははい!』




『伊川くん? あら~あんまり変わってないのね、、、! 伊川くん。』

『・・・あぁ、そうかな? 大嶺さんも全然! 変わってないよ!』

『私はほら? 病気になっちゃって! 少し痩せたかな、、、?』

『ううん、でも相変わらず、綺麗だよ! 大嶺さん!』

『あの頃は、まともに話しさえ出来なかったわね!』

『あぁ、若かったからかな、、、?』

『えぇ、・・・伊川くんは結婚は、、、?』

『僕はずっと独身なんだ! ほら? 見た目が悪いからかな、、、?』

『そんな事ないわ~! あの頃と何にも変わってない!』

『大嶺さんは結婚して、女の子が3人もいるんだね!』

『そうなのよ~! 伊川くん、もう私の娘たちには会ったのねぇ~!』

『あぁ! 大嶺さん、旦那さんは、、、?』

『・・・5年前に病気で亡くなったの!』

『・・・そうなんだ! ごめんね変な事聞いちゃったね!』

『ううん、もし私の病気が治ったら、、、? あの子達の【お父さん】に

伊川くんなってくれない、、、?』

『・・・えぇ!?』

『もし願いが叶ったら? 私、病気に打ち勝てそうな気がするから、、、!』

『・・・ううん! 分かった! 僕で良ければ! だから早く病気を治して!』

『うん!』



そして3か月後、、、。


大嶺さんの病気は見事に治った、、、!

僕は毎日、彼女のお見舞いに行くようになり、彼女を励まし続けた、、、!


まさか!?

憧れの大嶺さんと籍も入れて、結婚式も些細なところで家族だけで挙げた!

それに何より、突然! 僕は3姉妹の父親になった、、、!


娘たちからは、僕はヨシちゃんと呼ばれている!

妻からはヨシくん。

僕は大嶺さんと結婚してから【メイサ】と呼ぶようになった、、、!




こんな形で突然! 僕は家族を手に入れた、、、!

なんだか、、、? 不思議で幸せだ、、、!!!





最後までお読みいただきありがとうございます。

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