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第1話「妹の重要性」

今日もこの時間がやってきた。8時。それは夕食をちょうど食べ終わる時間であり、俺がラノベを読み始める時間でもある。アニメは録画で見ず、放送時間に生で見るというこだわりがあり、お気に入りのアニメがやっていないこの時間はラノベを読むことにしている。


「おやすみ〜」


ドアの向こうから聞こえる妹の声。その瞬間、時計を見る。時刻が11時と理解すると同時に、俺の右手は電光石火のごとく自分の右ななめ前に出ていた。その手はリモコンを持つと、瞬時に赤い電源ボタンを押し、テレビをつける。画面にはアニメの題名が記されてあった。


緊張から安心に変わったことでふうっ、とため息がこぼれた。


妹の声からテレビをつけるまで約1秒。この動作なら世界1反射神経の良いスポーツマンが相手でも負ける気はしない。


オタク、それはある道を極めようとする者のことであり、それに伴ったほかのことも極めてしまう、世の中で1番謎な生命体なのかもしれない。


ただこの技を磨けたのは妹がいたから。世のキモオタと自分が違うのは、妹がいること。料理、合図、目覚ましという1番面倒なことを妹に頼むことができる。悪い言い方ではあるが、この大切な妹をどう効果的に使うかが、俺にとって重要である。


いつかは妹に言いたいと思っている。ありがとう、と。だが学校で無口で、家でもほとんど口を開けない俺にとって、その一言は難しすぎる。恥ずかし過ぎだろ、、、マジで。ラノベの主人公が

初めて会った人とあんなに話せるのが不思議だ。


とりあえず、妹に何か話すことが今一番の課題だ。妹のテスト勉強の手伝いの時に、話題振ろう。

まだ異世界行きません。すみません。w

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