表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
99/140

質問があります!

記念すべき月の音色第200回で読まれました!

大原さやかさんのお声、BGMが合わさると自分で書いたもののはずなのに、新鮮な気持ちになりました。

ここまで続けていただいた奇跡に感謝を。

私にとって誰かに質問をすることは大きな勇気が必要な行為だった。

勉強でわからないことを質問する。

友達のことについて質問をする。

どれも難しく勇気がいる行為で、それができる人は勇者だと思った。


きっと質問に臆病になったのは父の影響があったのだろう。

父は寡黙で、何を質問しても黙っているような人だった。

質問するのが虚しくなり、いつしか私は父に質問をすることをやめた。

答えが返ってこないというのはとても虚しく悲しいからだ。


逆に母はとてもおしゃべり好きな人で、質問をしなくても何でも話す人だった。

今日あったこと、明日のこと、もしものことから話題に事欠かない。

質問を挟む隙間がない人だった。


ある日のこと、母に父がどうやったら質問を答えてくれるか尋ねた。

すると母は、父は手紙なら雄弁だと教えてくれた。

私は最後のチャンスだと思い父へ手紙を書いた。


お父さん。質問があります。

もしよければ私と文通をしませんか?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ