名もなき花の話
ちょっとした謎々を出しましょうか。
皆さんは知っていますか?
名前がない花があるっていう話を。
おや、知らない人ばかりでしたね。
これは話し甲斐がありやすね。
花には名前がないってんで、人は名付けようってことになりました。
そんでその花を見ると、これまた見た目は地味で香りも微妙なものだったんですよ。
こりゃ名付け甲斐がないと思ってたら、何とびっくり「喋れる花」ってことがわかったんでさ。
そんな珍しい花の名付け親になれるってんで、皆さんこぞって考えました。
中には鳥のカナリヤとかけてカナリカなんて洒落た名前を考えたんですがね。
これが見事却下されました。
誰にですって?
もちろん、喋れる花にですよ。
そんな名前背中がかゆくなるってんでね。
他にも名前を考えたんですが、どれも却下されました。
最後にもうこれでいいじゃないかって名前に落ち着きました。
花の名が無い花、話す花。
ハナシカって名付けられたんでさ。
あっしのことです。
花の名が無い花=花名無花
話す花=噺家
という言葉遊びですね!
花名無花でハナシカと読むとまるで通り名みたいな格好良さがあると思います。
ただ名前がないのに通り名があるとはこれ如何に。




