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月SS:黒猫は不思議

テーマ「猫」のショートショートです。

黒猫というのは何とも不思議な猫だと思う。

幼少時代、私は黒猫と初めて出会った。

月夜の下で光る金の瞳にギョッとしたのを覚えている。

驚く私を気にせず、黒猫は私が持っていた芋をじーっと見つめていて、私もまたじーっと見つめ返し、黒猫に芋をあげたのだ。

それからというもの、黒猫はふらりと夜に私の元を訪れては芋をねだるようになった。

不思議に思うようになったのは大人になってからだ。

黒猫は私の元へ全く変わらぬ姿で訪れるし、それどころか遠くの外国にいても黒猫は現れた。

ここまでくると、不気味を通り越して小気味良くて面白い。


ある日のことだ。


お月見をしていた私の元へ、いつもの黒猫が現れた。

黒猫は何も言わないが、いつも通り芋をあげた。

もぐもぐと食べる黒猫は、食べ終わるまたふらりと闇夜に消える。

まるで夜空に浮かぶ月のように、現れては消える。

きっと黒猫というのは、月と旅をする不思議な猫に違いない。

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