これはきっと恋文に似ている
身体をグッと伸ばすと背中が硬くなっていたことを自覚した。
少し休憩しよう。
私はベランダに出て、深く息を吸って吐いた。
熱中しすぎたのか、夜中の風は肌に涼しく触れ、視界がスッとクリアになるのを感じる。
これほど真剣になったのは、一体いつぶりだろうか?
学生時代の勉強であっても、ここまでではなかったはずだ。
といっても、今やっているのは勉強とはまるで違うから、当たり前と言えば当たり前か。楽しんでやっていることには、自然と熱中してしまうものなのだから。
私は今、とある恋文を書いている。
学生時代にあるような、誰かに想いを伝えて付き合うというものではない。
ただ、好きだという想いを伝える点では一緒かもしれないとは思う。
この恋文を送る『あなた』に出会ったのは、本当に偶然のことだった。
偶然でもあり、必然でもあるような出会い。
でも、一度でも出会ったことで繋がれた縁は、宝物のようにキラキラと大切なものになった。
ほぼ一目惚れみたいなものだった。
そっと『あなた』が歌を奏でるかのような声で話す。
私は、あなたが話していると時がゆったりと流れるのが心地よく感じる。
社会人になってから、ますますそのゆったりとした時間がとても大事で、見失ってはいけないことだったとわかった。
だから、私は今この恋文を書いているのだろう。
ゆったりとした時間を共有したくて。
大切なものだから、大事にしたいと、自然とそう思った。
ふと、私は空を見上げた。
煌々とした街灯がある都市部では、満天の星空とまではいかないが、今日はとても綺麗な夜空であった。特に月が綺麗に見えると、とても嬉しく思えるようになった。
それもこれも、きっと『あなた』のおかげなのだろうと思う。
さて、休憩も終わりにして、恋文の続きを書くとしよう。
文章を書き上げて、誤字脱字や文章が変になっていないかを確認する。
特に問題はなさそうだ。
それでも、恋文を出す寸前「これで良かったのか?」と迷う気持ちは、未だに慣れることはない。
不安と感謝を込めて、私はパソコンの前で送信ボタンを押した。
ホッと一息をついて、コーヒーを飲む。
ほろ苦い味が喉を通り過ぎると、ふっと落ち着いた。
さてさて、どうなることやら。
ブルーマンデーのはずの月曜日が、ワクワクして楽しみな月曜日に変わった。
あなた宛に書いた一通のメール。
これはきっと恋文に似ている。
リスナーが投稿するときのメールって、きっとこういう想いで書いている人は多いのではないでしょうか?