表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
29/140

月SS:赤い肥料

テーマ「庭の秘密」のショートショートです。

おばあちゃん家にある庭にある桜の木は毎年綺麗な薄紅色に染まる。

私はそれを見るのが毎年の楽しみだった。


どうしてこんなに綺麗なのだろう?

おばあちゃんに聞いたら、赤い肥料を与えているからだよと言われた。


ある日のことだ。

テストで赤点を取ってしまった。

普段ならやらないようなミスをしてしまい、とてもお母さんには見せられない。


隠そう。そう決意した私は隠す場所を考える。

私の部屋の中は、お母さんが勝手に掃除して見つかるかもしれないのでダメだ。

そう思って、私は絶対に見つからない場所。

おばあちゃん家の桜の木の下にテストを埋めた。


次の年、桜が色鮮やかに咲いた。

お母さんが「今年は格別に綺麗ね」と言うと複雑な気分になった。

するとおばあちゃんは、お母さんが学生の時以来だねと笑って言うと、お母さんは罰が悪そうな顔になった。


なーんだ。

お母さんも私と同じように赤い肥料を与えたことがあったのか。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ