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落としましたよ

身体が緊張したかのようにピーンとしてしまった。

見なくてもわかる。私の顔はきっと強張っていたに違いない。

でも仕方がないと思うんだ。

180センチ以上ある身長に短い金髪。

見た目が完全に不良だったんだもん。


「あの…これ、落としましたよ?」


2回目の問いかけで、ようやく耳に入ってきた。

どうやら上着のポケットに入れていた手袋が落ちていたようだ。

ぎこちないお礼を言うと「それじゃ」とあっさり去って行った。

それが君との最初の出会い。


同じ駅で何回も君を見かけた。

だって、目立つんだもん。

その度に君は誰かを気遣っていたね。

電車で子供を連れた母親がいたらそっと席を立ったり。

私と同じように落とし物をした人に駆け足で伝えに行ったり。

小さい優しさを見るたび嬉しくなった。


でも君は見た目が怖いから、いつも相手には驚かれていたよね。

だから、私はいつか君に言ってやろうと思ってた言葉があるんだ。


「これ、落としましたよ!」


甘いお話が最近というかずっと好きです。

あまずっぺぇ漫画や小説があったら読みたい!

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