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ささやく

愛してる。


たった5文字の言葉がどうしても妻にささやくことができない。

言おう言おうと思う度、赤面して声が上ずってしまうのだ。

なんとまぁ情けない夫だと落ち込んでしまう。


昨今の夫婦仲というのは複雑怪奇で多様性に満ちているのは知っている。

いわゆるダイバーシティというやつか。

だから、愛してるが言えないのも一つの形なのかもしれないが、いやいや、それはどうだろうかとも思うのだ。


夫婦仲を長く彩るには、普段から感謝や愛の言葉を伝えるのが大事である。

どこかで聞いたような言葉であるが、自分はきっとそれが殊更下手くそなのだろう。

気恥ずかしさが先立ってしまう。

プロポーズの時は、ある意味覚悟が決まっていたから言えたが、普段の会話の延長線上で言う方が難しいのだ。


最終的に私は散々悩んだ結果、毎年これに落ち着くのだ。

私は毎年決まった時期にデパートに便箋を買いに行く。

たった5文字の言葉をささやくために。


某自動手記人形サービスのように手紙で気持ちを伝えるシチュエーションが大好物です。

デジタルであっても手紙の良さは変わらずあるのだと思います。

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