114/138
予感
ラジオ月の音色で読まれました!
あそこのお婆ちゃんは徳を積んだ方なので、お孫さんたちに虫の知らせ便を届けて死に目に会えるようにしてあげて!
こっちの詐欺師はどうするって?
あーこいつは色々と悪行をしているので、いい予感を届けて調子に乗らせて失敗させてちょうだい!
ふぅ、今日もお仕事お疲れ様。少しは慣れたかい?
あー、確かに良い予感も悪い予感も適切に届けるのは難しいよね。
悪人に悪い予感届けたら逆に警戒されちゃうからね。
予感より具体的な予言の方が効率良いのではって?
そうか。予言課があったこと知らない世代かー。
いや、昔は予言も届けていた時代はあったんだけどね。
昔、大失敗して扱うのをやめたんだよ。
ノストラダムスに予言を授けたは良いものの、恐怖の大王社さんに仕事を断られちゃってねぇ。
予言課は信用問題に発展して、今の予感課になったってわけ。
仕事は大変だけど今の方がいいよ。
予言は外したらうちの責任だけど、予感は本人次第だからね。




