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オルゴールと小鳥

月の音色202回で朗読されました!

https://www.onsen.ag/program/tsukinone

演奏人形のオルゴールの演奏は素晴らしいものだ。

羽根休みのために何度も訪れ、私はうっとりとして彼女の演奏を聞くのが日課だ。


「他の曲はいかがでしょうか?」


ぜひと私はその後も何曲か演奏を頼んだ。

日々、色々な人間に追われる私にとって、彼女の演奏は癒しだ。

演奏が終った後は彼女との歓談を楽しむ。


「お客さまは大変でございますね」


そうなのだよ。

小鳥の頃から私を狙う人間は多く、その度に肝を冷やしたものだ。

大人になった今では何とでもないがね。本当だよ?

ただまぁ、私を捕まえて幸せになろうとする人間の多さには溜息しか出ないよ。


「幸せになれるのですか?」


自分で言うのも何だがなれるよ。

そして、私を捕まえようとする者には決して捕まらない。

青い鳥というのはそういうものなんだ。


「では、あなたは誰にも捕まえられないのですね」


ふふ、それはちょっと違う。

捕まえる方法はあるんだ。

私はとっくに君の演奏の虜になっているよ。

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