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私の狼さん  作者: 瑞樹
1/1

人間、獣人、亜人・・・様々な種族や人種が入り乱れる世界で私は生まれた。

非力で、個々の力がそれほど強くない人間族は世界総人口の中でもそれほど数は多くない。

正確な数字は知らない・・というか興味がない私も、その数少ない人間族の一員である。

まずは私という人間を紹介しようと思う。

私、ヒカル・ミュラー(20)は面白いことや新しいこと、自分が知らないことを知ることが好きだ。

苦手なことは人に合わせたり、集団行動だ。協調性が低いと自覚はしているし、まあ、本心を隠すことに自信はあるので第三者から極端に嫌われたりなどということもない。

容姿は、黒い腰まで伸ばした髪に、母親譲りの切れ長の青い瞳。友達曰く黙っていればクールビューティーとのことだ。まあ、両親共に容姿はいい方なのでその遺伝子をうまく受け継いだのだと思う。

・・・前置きが長くなってしまったが、これは人生で初めてできた私の彼氏さんとの日常を記した秘密の日記だ。

毎日書くのは厳しいだろうけど、出来るだけたくさん書いていこうと思う。

                                           


1,『私の彼氏は嫉妬深い??』


最初の日記の書き出しはやはり私の彼氏さんについてだと思う。

私の5つ年上の彼氏さんと付き合いだしたのは2ヵ月前。

出会いは・・書くの大変だしまた今度。獣人族の中でも強く気高い一族である狼族の彼氏こと、リアム・シルヴァは、この国屈指の人気職であるギルドの、さらにその中でも大手と言われているギルド・ハーヴェストの一員である。仕事内容は本人曰く、雇い主の希望に沿ってなんでもする何でも屋とか、社畜だなんだといっている。危険な仕事も多く、ある程度の実力が必要とされるギルド職で、彼指名での仕事がよく来ているのを聞く限り、相当腕が立つことは確かだと思う。容姿は白銀の短髪に鋭い黒い瞳、目鼻立ちは整っているがその眼光の鋭さから堅気でないことはすぐにわかる。私からすると物語に出てくるいかにも強そうなキャラって感じだ。

さて、そんなワイルドで器の広い(らしい)私の彼氏さんだが、付き合いだして分かったことがある。

そう、嫉妬深いのだ。他の男性と話しているのを見られた日にはそのまま連れ帰られ、嫌というほどいろんな意味でかまい倒されるのだ。・・・別にかまい倒されるのが嫌なわけではないのだけれども。。

つい3日前も仕事上どうしても職場の男性と出歩かなければならなかったわけだけれども、

偶然、というか、いつもなぜか私の行動をおおむね把握している彼氏さんにその場を見られた時の心境といえば、恐怖と明日は一日部屋から出してもらえないだろうなとか、私今日いきてられるかしら、などという心境に達してしまったのも無理はないと思う。

ちなみにその時の彼氏さんの心境は「一緒に出歩くことは分かっていたが、実際見るとやはり嫉妬で頭がおかしくなりそうだった、やはり閉じ込めてしまおう。」と思ったとのことだ。というか、なんで一緒に出歩くことがわかってるのか不思議でならないのと同時に、私の彼氏さんは少し病んでいらっしゃるのかもしれない、と思ってしまった。


ちなみにその後、都合よく次の日から休みということで2日間彼の家から出してもらえなっかとだけ書いておきます。

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