1つの強く弱い物語です。
短編小説です!
書き始めたばっかなのでよろしくです!
タイトルの意味考えてください!
地獄絵図、このようなものがもし本当に現実になったら、人々はどうなるか、もちろん地獄絵図などと言うのだから人々のうちの大半は業火に焼かれ悶え苦しみ死ぬ。
その中で生きている人たちはどうだろう?希望はなく次は自分死んでしまう事も十分に感じられる、まさに絶望というものだ。
だが俺はそれはどうかと思った、死んでしまうと思うなら必死に逃げろ、確かに親は死んだかもしれない、でもお前は死んでないじゃないか、生きていたら何かある。
そう思い俺は必死に逃げた、逃げて逃げて逃げまくった。
気がつけば知らない森の中で俺は倒れていた。
体力はもう無かった、近くにある池にすらもう行けないくらい俺は衰弱しているのだろう、もうこのまま死ぬのだろうか、あれだけものを言っておいて最後は体力無くなって衰弱死か、笑わせるね。
そう思い意識が遠のいていく、世界が闇の中へと途絶えた。
「──!」
──?
「──きて!」
──きて?
「起きて! ねえ起きて!」
俺は目を覚ました、そこは倒れていたはずの場所から数メートル離れた池のほとりだった。
「あ、やっと目を覚ました!」
と声のする方を見るとそこには一人の少女がいた、背中まで届くくらいの長く白い髪をした少女だった。
それと同時に状況確認もしてみた、状況は膝枕をされているだった。
それに気づいた時、俺は顔を真っ赤にして逃げようとすると
「あ、ダメそっちは──」
バッチャーン、池の中に思いっきり入ってしまった。
「アブア! アブ アブブ!」
と少し悶えたところで体制を立て直し陸にたどり着いた、どうやら体力はある程度戻ってるらしいな。
陸につくと彼女は笑っていた、
「あはは!あー面白かった!」
とても眩しい笑顔だった、今の俺には到底できないだろう、そんな笑顔を彼女はしていた。
「……助けてくれてありがとな」
「あ、いえいえどういたしまして! 所であなたはどこから来たの?」
と言う質問をされた、どこから来たのか、その方角も分からなかった。
もとい、あの街の名も俺は知らないのだから。
「……分からない」
「そ! ならいいわ!」
と返してくれた、これには有難かった。
「所で君の名前は? 教えて欲しいの!」
とりわけ平凡な質問が来た、難しくもない質問なので答えた
「ジィナミ……」
「そう! 私の名はねフェーブルって言うの! いい名前でしょ!」
いい名前だと思った、単純な子供の心というやつだろう、
「よろしくねジャナミ!」
と握手を迫られた、断る理由もないので、
「うんよろしくフェーブル」
フェーブルと出会って数日がたった、フェーブルは小さなウッドハウスで暮らしており今は俺も住んでいる。
フェーブルには少し特殊な能力があった。
そのへんにある木材なんかを俺達が近づかずとも子犬が寄ってくるかのようにこちらに来た、そして自慢げにふんずり返っているフェーブルのおでこに木材の角があたり泣き目をしながら木材を蹴っている。
俺はそれを見ながら笑っていた。
いつぶりだろうこんなに笑ったのは、少なくとも俺はこの瞬間以外覚えていない。
でもこの瞬間わかることがある、俺はこの生活に満足しているし何よりも幸せを感じている。
──戦争はもう頭から離れていた──
それから数日がたった、いつもどうりフェーブルとのんびりしていた。
──幸せとは長くは続かないものなのだ──
6人くらいだろう、いかにも軍人という人がこのウッドハウスを来た。
俺でもわかる招かれざる客だ。
前に立っている一番偉いであろう人が
「久しぶりだな探したぞ実験台No.1フェーブル」
「あー早速だが君には来てもらうことにしたよ 少しばかり戦ってもらいたくね」
「──っ! 何しに来たの! もう私は戦わないわ!」
とすごい剣幕でフェーブルは言った、だが男の方は涼しそうな顔で
「君のその反射の能力が必要なんだよ 君の力があればこの戦争も有利に進められる だから来てくれないか?」
「嫌よ! いや! いやぁぁぁ! どうせあなた達は私たちNo.100までを使ってアカシックバーストを作る気なのよ! あれで何人の私の友達が死んでいったと思ってるの! ……もう嫌よ!絶対私は行かないわ!」
と涙ながらに反論するがやはりこの男は涼しそうな顔をしている。
「んそうか そうかそうか それなら私たちをも考えがある 」
と一言後に
「武力行使だ やれ」
という合図とともに後ろの男達が一斉に発砲した。
「反射!」
全てが反射され弾丸は発砲した兵士達に当たった、兵士達のこめかみ命中して即死だった、残るはトップの男だけだ。
男はハンドガンを取り出した、そして発砲した
「無駄よ あんたも知ってるでしょ!反射!」
弾丸は反射されず彼女の胸部を貫通した、
「対能力者用ハンドガンR156B いかなる能力もこいつの前じゃ無意味だ」
「フェーブル!」
抱き抱えた、だが出血は多く致命傷だ。
「えへへ……ドジ踏んじゃった」
「んなこと言ってる場合じゃねえ! 止血だ! 待ってろ今すぐ治してやるから!」
「もう無理だよ……」
「私ね、少し前まで研究所で研究されていたんだ……でもね私逃げちゃったんだ 今思うと友達をほっておいてこんなことしてあーあやっちゃったなって思ってるの」
「そんなことはどうでもいい! 早くしないと!」
「えへへ 嬉しいな……私ね たった数日がだけどね あなたの事が好きになったんだ」
「面白い生き方をしててね 臆病だけど笑ってる顔とっても素敵で それにこんなに私のこと思ってくれてるもん……」
「短かったけど……ありがとね 私に生きさせてくれて」
短かったがキスをしてくれた。
そしてもう1度彼女を見るが彼女の目には生きた光がもう届かなかった。
……
……てよ……
……まてよ……
……まてよ、おい待てよ! 俺はこの後どうすればいいんだよ! お前がいない!こんな最悪な世界でどうすればいいんだよ! なあ!教えてくれよ! なあ!
たった数日だが彼女の笑顔が焼き付いていた、そして俺は好きになっていた、何が何だか分からず俺は泣けふけていた。
男も呆れたのだろう心臓を1発で貫いた。
俺は死ぬのか、そうか……思い残すことは無いな。
……あるとすればもう少しこの幸せな時間が続けばよかったな……
──ないで!
声がした、いつぞか聞いたあの声だ。そうフェーブルの声だ。
──死なないで!
もう生きる意味が無い、君も死んだのだから。
──死なないで! あなたがこれから生きる意味はある!
もう無いよ
──ある!
強く言われた、彼女に、強く芯にまで重く届いた。
本当に生きる意味があるのか?
──あるよだって君だもの!
フェーブルらしい答えだな
──そう?それならよかった!なら頑張ってくれるよね!
仕方が無いな
──本当は思ってないくせに
いや思ってるよ、仕方が無いな!いっちょやってやるか!
──うん!
声が途切れた、そして別の声が聞こえた。
──強さが欲しいのか?
……あぁ欲しいね、彼女が救えるくらいに……いやこの世界が救えるくらいに欲しいね!
──なぜ求める?
欲しいからだ!彼女を救いたい!フェーブルを救いたいからだ!
フェーブルのために!俺のために!それがあいつに対する俺なりのプロポーズというわけさ!
──いいだろう 力を欲するものよ汝の願いを叶えてやろう いずれ始まる神の大戦のために余は汝に力をさずけてやろう
神の大戦のかどうでもいいね、だが有難く頂こう!
男は悩みにふけっていた。
「さてこの後はどうしたもの?!」
「……驚いたな! まさか心臓を撃ち抜かれて生きているとは」
目の前にはさっき殺したはずの少年が立っているのだから、
「だがもう終わらせてやろう」
もう1発発砲した。
「アカシックバーストNo.1反射」
弾丸を反射した、
「まさかこいつも超能力者! でも反射はNo.1だけのはずなのに?!」
「アカシックバーストNo.7創造」
と言うと炎の槍が10本ほど出来た、そして男の身体を炎の槍が貫いた。
「なんだと……アカシックバーストだと?!」
「まさか貴様! No.0 禁忌と恐れられたアカシックバーストを使った者!名はジィナミ!」
「アカ何とかとかNo.とか知らねーが俺はジィナミであってるぜ」
「っ!まあ良い この情報は軍の上層部にも伝わっているだろう! 貴様もいつかこの戦争に参加することになるだろう!」
「この神との覇権巡りの戦争に!」
「……あぁ今すぐでも参加してやるよ 俺は俺なりにこの戦争に勝ってやる!」
そう言って俺は彼女の墓を作り、1人勝利するためにこの地獄に挑んだ。
むかーし、むかし、そのむかし、人間と神は対立しており、覇権を巡り戦争をしていた。戦争は世界が滅んでもおかしくないくらいに繰り広げられていた。
でもある日1人の男がその戦争を終わらせた。
その男はこの世界の神をも上回る王になり、天地すべてに届く声で
「人類よ神よ! 戦争はここに終結した! この戦争の意味が何だったのか! 何故やっているのか! 分からないまま死んでいく数多もの人や神がいたと思う!だがもうそれは無い ここに戦争が終わったことを宣告し そして! この世界における殺し合いを禁ずることをこの場で宣告しよう!」
と告げたのでした。この平和な地があるのは初代神王ジィナミ様のお陰なのです。
ジィナミ様はなくなる前にこう言い残しました、
「決して幸せを甘んじるな 今ある幸せに感謝しこれからもこの世界を平和な世界にしてくれ」
と言ったのでした。
めでたし めでたし。
読んでいただき誠にありがとうございます!
どうでしたか!?
タイトルをつけるにあたり主人公とヒロイン役の女の子に少し注目しました!
主人公ジィナミとはギリシャ語で強さを表します!
ヒロインのフェーブルはフランス語で弱さを表します!
気づいた人はスゴイの一言につきますね笑
さて話は変わり、今回が初めての短編小説です!
いかがだったでしょうか?
個人的にはまだあどけなさがあるなと感じてました笑
初めてでもあり読み直してみると「展開はや!」なんかも思ってしまうくらいでした笑
でもこれからだなって思ったのとなんだか1歩前進した気分になりました!
初投稿でもありこれから長編も書いていくつもりなのでこれからも頑張っていくので宜しくお願いします。
さてではまた違う小説で!ドロン!