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不死の姉とネクロマンサー  作者: キリタニ
第十三章 蔓延する絶望
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203 ゲヘナ

 バアルは俺を見つめて、しかしながら遠いところを見ているような目つきで言った。


「私にも姉が居た。唯一人、心から愛している姉がね。しかし彼女は死の定めから外され、永遠の眠りに就いた。彼女――《始まりの聖女》を救うために、私はかの創造神と契約を交わし、《死霊秘法(アル・アジフ)》を授かってネクロマンサーになったのだ」






「創造神と契約って、馬鹿な」

「フィレン殿も同じだろう。そのペンダントを見れば分かる。最愛の人を蘇らせるために創造神の欠片を集めているのではないか?」

「つまり初めて会った時、お前は既に俺の目的を知っていたのか?」

「いやそこまでじゃないさ。君があの創造神と接触したこと、それとレンツィア殿がアンデッドだってことしか分からなかった。ただその後、フィレン殿は姉を愛していると聞いてピンと来たのさ、もしかして私と同じではないかって。何せ私も最愛の姉――《始まりの聖女》を救うために、あの創造神から欠片の適合者を見抜くアイテムを授かっているからだ」

「お前の姉が《始まりの聖女》、だと」


《始まりの聖女》に関する話は、俺達はポーラン公国の遺跡でヴェルサイユから聞いた。

 人間を率いて広大な生息地を開拓した英雄であり、人間の半分をアンデッドにした大罪人でもあった、と。

 バアルはそんな《始まりの聖女》の弟だと自称した。


「いや、《始まりの聖女》ってどんくらい昔の人だと思ってるんだ、彼女の弟って今も生きているわけがないだろう」

「もっともな疑問だ。それを話すと長くなるが、まあ同志のよしみだ、私だけがフィレン殿の事情を知っているのもフェアじゃないしな」

「冥土の土産ってか?」

「はっはっは、心外だな、私は別にフィレン殿を殺すつもりなど無いぞ、少なくとも今は、な」


 バアルは意味ありげに笑みを漏らした後。


「では教えよう、神に騙され、愛した人間どもに裏切られた女の話を――」


 そこから始まったのは、数千年も続いていた一人の男の狂気に満ちる物語だった。



 §



《始まりの聖女》は、ショエルという名だった。


 ショエルは今より遥か昔、それこそ二千年前に滅んだ始国よりもずっとずっと昔に、普通の村娘として生まれた。

 両親に先立たれたショエルは弟と二人暮らししており、姉弟とも若くて健康そのもので労働力として十分働けるが、当時の人間が置かれた状況は身寄りのない姉弟が平穏に生きていけるほど優しくはなかった。


 簡単に言うと、人間は種として存亡の危機に立たされていた。

 神々がこの世界を去った直後、か弱い人間はモンスターに追われて、限りある土地の暮らしを余儀なくされた。

 その僅かな土地でさえ徐々にモンスターに奪われ、いよいよ絶滅を迎えようとした時、ショエルが剣を手にして立ち上がった。


 特別な生まれも師に恵まれることもなく、文字すら書けないショエルだが、驚いたことに人間離れした戦闘能力とカリスマを有している。

 最初は名も無き小娘と侮られ、誰も付いてこなかったが、ショエルは短期間で屈強な男たちがひしめく軍隊と打ち解けて、類稀なカリスマで士気を上げることに成功した。


 戦場のショエルは向かうところ敵なしだった。常に先陣を切っておきながらも無傷で帰還する。彼女は太陽神ミーロを信奉しているから、兵士の間では《太陽の加護を受けた乙女》と呼ばれていた。


 数年かけてショエルは大勢のモンスターを駆除し、広大な生息地を開拓した。

 人間は彼女を聖女だと崇めて持て囃し、彼女のお蔭で繁栄を迎えた。


 だが人間というものは数が増えると自然的に組織を作り、国を作り上げる。

 当時の人間はやがて二つの大国を形成し、今度は人間同士で血を血で洗うような闘争を展開した。

 ショエルも一つの国に所属しているが、敵国の兵士を殺め続けることに深く心を痛めた。己が身命を賭して人々を救ったのはこのためではないと嘆く、今度は戦争を終わらせる方法を探すことにした。


 その時、彼女は太陽神ミーロの神託を受け、万能の願望機とされる神々の遺品(アーティファクト)――《黒翡翠》を手に入れた。


「待って、《始まりの聖女》が手に入れたのは《白翡翠》だろう? 《黒翡翠》になったのは死の神ナイアルの力のせいで、そのせいで彼女の願いが歪められ――」

「それは間違いだ。いや、欺瞞だ」

「欺瞞?」

「ああ、神託が下りたその場に私も居た。《白翡翠》なんてものは最初から存在しない。太陽神ミーロの神託は《黒翡翠》を万能の願望機と称してショエルに渡したのだ。彼女の手を借りてアンデッドを呼び出すためにな」

「太陽神が、アンデッドを呼び出すために……?」


 太陽神ミーロ教会はアンデッドを敵視しているはずだ。それなのに、どうしてわざわざアンデッドを呼び出す必要がある?


「フィレン殿、神々がこの世界を去った理由を知っているか?」

「確か、神々の争いで世界が荒廃したから、創造神に命じられたのだろう?」

「ほう、それを知っているとは。あの創造神がわざわざ話すとは思えないから、何か神代の存在と接触したということか。ドラゴンあたりかな?」

「さあな、想像に任せるよ」


 俺が誤魔化すと、バアルは特に気にしてないようで肩を竦めて言葉を継いだ。


「まあ良い。フィレン殿が知った通り、創造神の命令に従って、神々はこの世界を去り、直接的な干渉も禁じられた。神といえど所詮創造神の作り物だから、それも当然といえよう。しかし創造神の禁止令には抜け穴があった。直接的な干渉はできないが、自分の『転生体』を送り込むことなら可能だ」

「転生体?」

「人間でありながら神と同一の存在、と言うべきか。神が転生体を作るには幾つかの条件がある。まずこの世界にある程度の信者がいること、そして転生に足りえる器――つまり人間がいることだ」

「その転生体ってまさか」

「その通り、太陽神ミーロはショエルを自分の転生体として選んだ。もともと信奉者が多い太陽神なのだ。アンデッドという恰好の敵のお蔭でさらに勢力を伸ばし、教会そのものが一大勢力になった」


 なるほど、太陽神の神官といえばアンデッドの天敵みたいなものだ。

 アンデッドというおぞましい敵が存在する限り、太陽神への信仰が落ちることはないだろう。


「そして神に騙されたショエルは意気消沈し、その隙を狙って、太陽神ミーロは己の意思をショエルの体に送り込んだ。神の意思と比べて人間の魂なんてちっぽけな存在にすぎん。ショエルは体を乗っ取られ、神の操り人形になった。太陽神はショエルの体を操り、人間の暮らしを脅かすアンデッドを滅ぼし、更なる信仰を集めた。――しかし」


 アンデッドが一掃され、人々に安寧が戻ったその時、ショエルの魂が目覚めた。

 いや、彼女は待っていた。

 太陽神がアンデッドを一掃したこの時を。


「ショエルはミーロの精神に触れ、悟ったのだ。このままじゃ地上は神に支配され、人間は神々の闘争の道具として利用されることをな。だから彼女は最後の力を奮って、神に抗った。そして僅か一瞬だが、彼女の魂は確実に神を凌駕し、自分ごと太陽神の転生体を封印した。それが《聖女の遺跡》に隠された真実だ」

「……」


 言葉が出てこない。

 あまりにも多くて驚異的な情報で混乱している俺の代わりに、姉さんが口を開けた。


「……話は分かったわ。でもそれは今の状況と何の関係があるの?」

「私はショエルを助けたいが、生憎封印を解けるほどの力がない。たとえ封印を解けて、そこにいるのはショエルではなく太陽神の転生体である可能性が高いから迂闊に解けない。そんな時、私は創造神に出会った」

「あいつか……」

「はっはっは。それから私もフィレン殿と同じ、創造神の欠片を集めることにした。ショエルがショエルのままで復活することを条件にな。その際、私が授かった欠片が《死霊秘法(アル・アジフ)》なんだ」

「お前も死霊秘法(アル・アジフ)でネクロマンサーになった口かよ……」

「そう、フィレン殿と同じさ。ほら、やはり私達って似ているだろう。何もかもな」


 バアルは顔をほころばせて、話を続けた。


死霊秘法(アル・アジフ)》を手に入れたバアルは、まず自分をアンデッドに変えようと試みた。創造神の任務は決して一朝一夕で成せることではないと知ったからだ。

 しかし普通のアンデッドではダメだ、創造神の願いを叶えるには力が必要だから。


 彼は原初のヴァンパイア――エンシェントヴァンパイア・リリウスを見つけ出し、彼女を言葉巧みに騙して眷属にしてもらった。

 その後、彼女の力を奪って《輝光龍イラストリアス》に放り込んだ。

 そしてヴァンパイアとしてもネクロマンサーとしても力を蓄えてきたバアルは、千五百年前に全人類を滅ぼそうと大戦を引き起こした。


「ちょっと待った、何故そうなった!?」

「ふむ、どこがおかしかったかな?」

「何故いきなり人間を滅ぼそうとした、創造神の欠片と関係ないだろう!?」

「ああ、それか」


 バアルはさも下らないことのように説明した。


「まず単純に人を多く殺せば、それだけ欠片を回収できる。それからたとえショエルが復活しても、罪の意識が消えるわけじゃない。ショエルは責任感が強いから、きっと今でも自分を責めているのだろう。彼女はただ騙されただけなのに、それでは不憫すぎるじゃないか。そんな彼女に生きるための意思を取り戻させるために、世界の危機が必要なんだ。危機に立たされた人間は再びショエルの力を求め、必要とされる彼女はそれでも罪の意識に苛まれるだろうが、必要とされれば、そのうち乗り越えるに違いない」

「それだけのために、人間を滅ぼそうとしているのか……!?」

「いや、最後にもう一つ、最も重要な理由があるんだ」


 黒い火が灯すように、バアルの瞳が揺らいだ。

 古い井戸のように底が見えない瞳は、凍った炎のような灯りを覗かせている。


「ショエルが自分を封印した後、ミーロ教会の屑どもがなんて言ったか知っているか? アンデッドを呼び寄せた聖女は己の罪に耐えられなくて眠りに就いた、と。太陽神ミーロの企みも嘘も、神に抗い人類を救ったショエルの功績も気高さも一切合切歴史から消し去った。ただ教会の利権のために、信者を失わないように欺瞞に欺瞞を積み重ね、ショエルを史上最悪な大罪人に落とした。私が大戦を引き起こしたのはな、そんな人間どもに最高の苦痛を味わわせるためでもあるんだ」

「そんな、それで皆を巻き込むっていうの!?」


 段々高まってきたバアルの狂気に怯えながら、ルナは言った。

 だが返ってきたのは、呆れを含んだ怒号だ。


「何当たり前のことを言っているんだ小娘。ショエルを穢したミーロ教会を、ショエルがもたらした平穏を享受しながら彼女を罵った人間どもを、そんな屑どもを許していいのか? 許せるわけがねぇだろう!! なあフィレン殿なら分かるだろう? もしレンツィア殿が人を助けるために死んだとして、次の日に奴らが口々に彼女を自業自得と罵るのを見て、君は殺さずにいられるのか!! ソラリス、もし君の妹の葬式で死んで当然とほざいたヤツが居れば、君は許せるのか!! 許せねぇだろうくそがっ! 反吐が出るわ! そんな屑どもは! 人間は滅ぶべきだ! だから私は人間の災厄を喜ぶ者(ゲヘナ)として大戦を引き起こした! この手で、人間を地獄に落とすためになッ!!!」


 バアルは初めて激情を露にして咆哮した。

 彼は、許せなかったのだろう。

 欺瞞を築き上げた教会も、それに騙された人々も。

 俺にもそういう気持ちはあった。姉さんを死なせたレーザに対して、何が何でもこの手で殺したい気持ちは確かにあった。


 だが俺には姉さんが居る。

 そしてレーザという明確な復讐対象が居た。

 そのお蔭で俺は復讐を果たした後、復讐心に囚われることもなく未来を目標にすることができた。


 しかしバアルにはショエルが居なかった。

 そして太陽神ミーロに復讐することもまた不可能だ。

 だから彼の怒りは際限なく膨れ上がり、当事者だけじゃなく、有象無象を一括りにして復讐対象と見做すようになった。

 言わば八つ当たり、それも世界規模の。

 合理的かどうかじゃない、良いか悪いかでもない、ただショエルが居ないこの世界を、ショエルの名が損なわれたこの世界を、彼は絶対に受け入れられなかったのだ。


「大戦は、勝てるはずだった」


 冷静に戻ってバアルは言葉を継いだ。


「人類の希望である《ラストリゾート》をこの手に収めた。あとは残党狩りだと思った――二人目の転生体が現れなければ」

「二人目の転生体?」

「ああ、二人目の転生体は《始まりの聖女》の子孫……つまり私とショエルの後裔だ」

「子供、いたのか」


 姉弟で子供を……なんていうつもりはない。

 それは俺と姉さんの願いでもあるから。


「ああ、私とショエルの間には子供がいた。と言っても、俺はあの子をあまり構っていなかった。彼には悪いが、俺はショエルを助けなければいけないから、彼が自立できると判断した後、俺は姿を消した。まさかその後裔に転生体に成りえる器が出てくるとは、私も予想できなかった。しかも私が気付いた時、もう太陽神の転生体になりかけていたんだ」

「太陽神ミーロは既に封印されたんじゃないのか?」

「神はそんな小さな存在じゃない。転生体はあくまで神の一部を受け入れる器に過ぎないから、条件さえ揃えば、神は何人でも転生体を作れる。まあ器になれる人間なんて滅多に出てこないが」

「そうなのか……」

「それで二人目の転生体を見て、時間がないと判断した私は強硬策に出て、彼女を吸血し、ヴァンパイアに堕とした。その時、私は蓄えてきた負の力でミーロの力を相殺した。だが流石に太陽神というべきか、転生自体を阻止できたが、その反動で私もあっさりと滅んだのさ」


 千五百年前の大戦の結末。

《災いの御子》の突如の消失、その実情が今明かされた。


「じゃ何故滅んだお前がここにいる?」

「アンデッドとして滅んだ時、私がもともと持っていた欠片が勝手に目覚めた。自分でも《死霊秘法(アル・アジフ)》の他にもう一つの欠片を持っているなんて知らなかったが、お蔭で助かったさ」

「もう一つの欠片、だと?」

「輪廻転生の欠片――《生死流転(レインカルナティオ)》だ。……と言っても理解できないだろうな。簡単に言えば、俺が死んでも魂が滅びぬ限り、記憶を持ったまま何度も生まれ変わってくるってことさ。通常、創造神の欠片は適合者が死んだら消えるが、この欠片だけは特別で生まれ変わっても一緒についてくるようだ。まあ、流石に《死霊秘法(アル・アジフ)》は失ったが」

「つまり、何度も生まれ変わって今の体になったのか?」

「ああ、だからこの体は正真正銘の生者だぞ? でなければ、流石にミーロの聖騎士団長にはなれないだろう?」

「生者になっても諦めるつもりはないのか?」

「当然だろう? フィレン殿、君は一度や二度、あるいは百回生まれ変わるくらいでレンツィア殿への愛が消えるのかい?」

「……俺の姉さんへの愛とお前の八つ当たりは違う」

「同じなんだよ、私にとってはな」


 濁った目で俺を見つめるバアル――いや、《災いの御子》ゲヘナ。

 一つの事象に囚われ、復讐という一念に支配される渦のような瞳。

 もし姉さんが側にいなかったら、俺もこうなっていたかもしれない。


「じゃ、さっきの滅尽滅相(イレ・カラミティ)はどういうことだ? お前は《死霊秘法(アル・アジフ)》を失った、あれほどの死霊魔術は使えないはずだ」

「私が転生してきたこのバアルという者も、適合者だからさ」

「バアルも適合者……つまりお前は今も二つの欠片を持っているのか?」


 最初に会った時、左目と心臓の二箇所から欠片の光を放っているのはそれが原因か。


「そうだとも。丁度いいから見せてやろう、もう一つの欠片の力を」

「丁度いい?」

「ああ……ここには食い物がいっぱいあるからな……」


 そう言って、ゲヘナが詠唱を始めた。


「海の砂より多く天の星すら届く満たされぬ魂よ、汝が王たる我が呼びかけに応じ深淵より浮上せよ。そして全ての血と虐の許に、神の名までも我が思いのままとならん――尸解変生(プシュケー・ヴォイド)!」


 見えない何かが渦巻く。

 いや、例え見えなくともわかる、この戦場で散った数多くの命が、ゲヘナの呼びかけに応じて一点に集束し始めたのだ。


「命を……魂を集めている!?」

「その通り。これが私が持っているもう一つの欠片、死せる魂を支配する力、《魂喰(ガーヤト・ア)狂宴(ル=ハキーム)》だ」

「《魂喰(ガーヤト・ア)狂宴(ル=ハキーム)》……死人の魂を支配するって」

「レンツィア殿のように生者の魂を支配することはできないが、その代わりに死者の魂であれば意のままに力に変えられる。魔力も正の力も負の力も各種エネルギーも、魂さえ揃えば意のままにな。ほら、このように――ッ」

「……くっ!」


 己の言葉を証明するように、ゲヘナからの威圧感が一気に増大した。

 それは文字通り魂の重圧、まるで数万、いや数十万人の存在感を強引に一人分の器に押し込んだような異質感。

 空間が歪む悲鳴が聞こえる、視界がぶれると錯覚する。重圧に脳が耐えられず意識を手放しそうだ。


「あっ、がぁぁ!」


 思いっきり踏ん張って、なんとか倒れずにいた俺はゲヘナを睨みつける。

 もはや人ではない、生者でありながらこれほどの魂を有しているゲヘナは人型の異形としか形容できない。


『ありえない……! こんな大量の魂、数万、ううんそれ以上、一体どれだけの魂を喰ったっていうの!』


 スーチンの悲鳴が耳に届く。

 魂に人一倍敏感な彼女は嗚咽しながら叫んだ。


「さっきも言っただろう? 王都にいた百万の民は既に我が糧となった、と」

「まさか、彼らの魂を喰ったのか!?」

「そうだとも、この身には百万人以上の魂が宿している、《死霊秘法(アル・アジフ)》のように無尽蔵とはいかないが、滅尽滅相(イレ・カラミティ)程度造作もないさ」


 人型の異形は口を裂けて、笑みを作った。




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