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光景
鳥のさえずりが聞こえてくる。
今日は、穏やかな陽気に包まれたベッドの上の時刻は、すでに8時を過ぎていた。
目が覚めた時には遅かった。
急いで身支度を済ませ、間に合うか間に合わないかわからない、ぎりぎりの通学路をひたすらに走っている。
角を曲がるとき、歩いていた女性とぶつかってしまった。
かなり急いでいるが、出雲は申し訳ないと思い、ぶつかった人の荷物を拾おうとしたとき、ふいに目に光景が映った。
「すみません。急いでて、ぶつかってしまって。ええと、その、すみませんでした。」
と、急いで通学路を駆け抜けようとしたとき
先程の道に乗用車が突っ込んだ。
それは先程見た光景と酷似、いや、
全く同じだった