表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
運命  作者: I have no name
見えたのは
6/25

登校

学校までの足取りは重かった。

自分が死ぬ夢を見て、スキップして学校に行ける人は、たぶん能天気な人ぐらいだろう。

そして、自分はその分類の人間ではない。


学校では、人と関わることを避け、クラスの隅でいつも窓からの景色を眺めている。

クラスの中心の人気者は、法螺話を周りに聞かせ、近くにいる小心者をからかっている。そして、近くにいる虎の威を借る狐達。

そして、俺は人気者や狐は嫌いだ。



すると、突然


「おはようーーー!」

と言いながら、後ろから近づいてくる人物に

「おう」

と返した。


その人物は、俺の数少ない嫌いではない人物で、幼馴染の三関みせき 弥生やよいだった。


「寿命縮めるつもりか!」

「いや、歩くのがいつもより遅かったから。」

いつもより歩くのが遅かったらしい。

そして弥生は続ける。

「で、どうした?何か悪いものでも食べたのか?」

「な、何でもない。」

「そういう時に限って何かあるんだよねー。」

図星だ。

「まあ、言いたくないことは誰にだってあるよ。私もね。でも、何かあったときは何でも相談に乗るぞ。」

「じゃあ、昨日の英語の...」

「勉強以外で!」

バッサリ断られた。


弥生は、勉強が大の苦手で、留年か?と、うわさされている。

ただ、人との関係は良く、なぜかクラスの委員長をしている。


通学路には多くの同じ高校の生徒が歩いていた。

その中には、人気者や狐も少しいた。

そいつらに、見つからないように歩を進めていく出雲であった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ