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仕事と帰り道
目が覚めた。
ひどくひどい夢を見ていた気がする。
時計を見ると、午前2時55分だった。
「もう少し寝るか」
誰にも聞かれない独り言は闇に消えていった。
目が覚めた。
鳥のさえずりが耳に届き、朝が来たことを告げる。
時計を見ると、午前7時15分だった。
「やっべ、仕事遅れる!!」
現在の時間を刻々と刻む時計は、会社に着くころには8時ぎりぎりを指していた。
朝から疲れてしまったせいか、実力不足かどちらかわからないが、帰る予定の18時という時間から時計の短針は、90°ずれていた。
帰り道の途中、コンビニに寄り、晩御飯を買った。
「そういえば、昨日倒れたんだっけ?
神奈、心配してんだろうな」
と、家までの道のりを急ぐ出雲であった