何をしたって結局は。
どうも、千華といいます。以前、「デュエルナイトオーズ」を書いていて、編集しようとしたら諸事情で出来ませんので、こちらに新作を投稿させていただきました。身勝手で申し訳ないのですが、楽しんでいただければ幸いです。
なお、エイリアンとありますが、ホラーじゃないです。なので、ホラー苦手な方にも面白おかしく楽しんでいけるように作っていきたいです……!
つたない文章ですが、宜しくお願いします!
ガタンガタンとロウが長年塗られていない扉を開け、1人の美少女が教壇に立つ。
「英離 未句です!よろしくお願いします!」
顔立ちは可愛らしいっちゃ可愛らしい。しかし、問題はそこじゃあ無い。英離と名乗る転校生がこちら、つまり俺を見つめていることだ。いや、見つめられるを通り越してガン見されている、と言った方が絶対に正しい。何でこんなに見られるんだ?英離と会ったことは無いはずだ。何が面白いのやら。
おっと、自己紹介か。考えすぎると人は周りが見えなくなるってホントだったんだな。ああ、また……考えすぎたかな、先生がイライラしてる。
「……23番」
番号を言ってふと口をつぐむ。一体何を言えば良いのか?それを考えていない。これじゃあ自己紹介が出来ない。即興を何よりも嫌っているが故、なんて格好の良いモンじゃない。ただのあがり症だ。
「うん、あとは、言うことはありません」
カタと椅子を揺らし、静かに席に着く。しんと静まりかえる教室が大っ嫌いだ。思えば、あの頃から全て変わったんだな。懐かしい、そんなありきたりな言葉を、俺が使うなんて笑ってしまいたい。
皆、どうしてるかな。今頃宴会騒ぎしてるんだろうな。
浅はかな考えはどうも、教室に響いてしまうようで何よりだ。