プロローグ
現代の日本ではニートが申告な問題になっていた。
「困ったな、20代の若者のニート率が30%を超えてしまった」
国として色々就職させる手立てを講じてきたが未だニートの数は減らず、年々増える一方だ。
「甘やかしすぎたのかもしれないな」
国を任された総理大臣としてはこれ以上前途ある若者をダメにしてしまってはいけない、さてどうするか?
「総理、ニートやニート思考を持つ若者を異世界に転移させてはいかがですか?ある意味腐ったみかんを捨てる形にはなりますが、他のやる気ある若者は救えます」
「しかし、それは……」
人権に反するのではないか?と聞こうとしてやめた。
甘やかせすぎたのだと先ほど考えたばかりである、異世界へ転移させることは日本の技術力ですでに完成していた。簡単に異世界へ送り出すことができるのだ。
異世界へ行っても困るだろうから、異世界でも困らない能力を与えることもできる。
法律上問題あるが、法律を変えることもできる。
「総理、ご決断を」
そう簡単に決断できるものでもないのだが、国民からの反発もかなりのものになるだろう。
「わかった、はじめよう。ニート異世界転移計画を」
もう後戻りはできない。