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異世界で薬局始めました。  作者: 特殊機能搭載型エアコン
第零章……プロローグ
3/25

依頼

「ではラギア様、こちらへ」

 王について行き、寝室へと向かった。


「この城に住んでもらってもよいのですが……これからの事を考慮すると家を持っていたほうが……」


「も、もちろんです。家は俺がどうにかします」


「そういえば申し遅れました。私はこの国の王、アルカナ・ペプラと申します。以後よろしくお願い申し上げます」


「ああ、よろしくお願い申し上げます」

 そんな事を話している内にペプラの言っていた寝室に到着した。


「ではお休みなさい」


「あっちょっと待ってもらえますか?」

 俺はさっきからずっと気になっていた事があった。


「ルキアさんは、どうやって飛んでいたのですか?」


「さっき話した様に王族は魔力を使い、シールドを張っています。見ての通りルキアは私の息子、王族なので

魔力は自由に使えます。ルキアが飛行魔法を使う呪文を知ればその飛行魔法は使いたい放題なのです。魔力のある限り……」


「へぇー」


「どの世界の人でも魔法を使えることは使えるのですが、何か特別な能力でも生まれつきない限り、すぐに魔力の限界がくるので、

遊び程度しかできないんですよ。

もっともそんな能力は誰も持っていませんがね……ではまた明日……」


「お休みなさい」


………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………

……朝6時30分……

 就寝時間がそう早くないというのに、疲れはほとんど取れていい朝が迎えられた。

 俺はこの世界に呼ばれた理由も分からず、王のペプラによると今日の7時頃に王の間で説明してくれるらしいのだ。

 時間までたった30分しかないのだが、気が気でなく身支度など全てを済ませてもまだ20分が余った。

 しかし自分がこの王国に来た(来させられた)理由を考えるとキリが無く、あっという間に5分前だった。


 そう気付いてから2、3分経たない間に自分の部屋のドアが軽くノックされた。

 軽いのはまだ寝ている可能性があるためだろう。

 俺は迅速果敢にドアへと向かい、ドアを開けた。


 ドアの向こうにはルキアがいて、王のペプラとは違い、上から目線に

「ついて来い」

 とだけいい、歩き出した。

 王の間に向かっているのだろう。



 王の間に着き、ペプラと俺は同じタイミングで、一礼。


「そこに座ってくれ」

 ペプラの指し示した椅子はペプラの椅子ほどではないものの、随分と高価そうな椅子であった。


「では……」


「まず、ラギア様を呼んだ理由からお話ししましょう。

私は魔力を使い、“人の能力を視る”事ができるのです。

それにルキアの“別世界を見る”能力を使うことでこの世界以外の能力の高い人物を見つけられるのです。

この世界ではまだ医療が発達していなく、風邪薬など日常生活の薬が限界なのです。

しかしあなたは恐らくは全世界でも五本指に入るほどの実力と見て、この世界に呼んだと言った具合なのです……」


「え……俺向こうの世界で薬なんか作った事も無いし、理科とか嫌いだったし……」

 何故かそこらの記憶はハッキリしている……


「申し訳ありません。私の説明が少し分かり難かった様です。

そちらの世界では薬を“調合”したりするらしいのですが、こちらの世界では

“回復魔法”を使い、薬を作るのです。

例えば……雑草に回復魔法を使うと薬草になる、という具合です」


「まさか、昨晩俺に言っていた時々いる王族以外の魔力の高い人間って、まさか俺!?」


「その通りです。人の都合も考えずに勝手に召喚するだなんて誠に自分勝手な行為とは私自身が一番分かっているのですが……」


「その上あのドラゴンのせいで螺旋階段も粉々になり、言いにくいのですが……帰れないんですよ。

この世界から別世界の移動手段はあの階段だけなので……」


「薬局、営業できますか?

ああ、もちろん薬局の敷地やら建物のお金や、営業資金は既に用意し、魔法の書とそれを覚える時間もたっぷりあります……」


「はい、帰れないんだし、魔法も覚えて異世界ライフを満喫します!」


「ありがとうございます!本当にありがとうございます!」

この王様はもう少し威厳があればいいのに……と思ってみたりする。


………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………

 ここは街の中心部から少し北に離れ、人通りも大分落ち着いた道……

 今はペプラともう完成し終わったという薬局を訪れたところだ。


「ここです。一軒家という感じです。一階は薬局、二階は家です。薬局内部はちゃんと設備を整えておきましたが、

ラギア様の趣味がよく分からないので、家には全く手をつけておりません」


「ありがとうございます。とてもいいですね…庶民的なところとか……」


「そうでしたか、頑張った甲斐がありました」


「回復魔法に慣れるのは時間がかかるかもしれません。頑張ってみて下さい。

魔法は目に見えるものと見えないものがあるのでそこもよろしくお願いします」


「了解です」


「回復魔法に慣れたらまた王国にいらして下さい。この世界の接客などを担当のものからお教えいたします。

では……」

 ペプラは去り際に長編小説位の厚さの本を渡した。これが魔法の書なのか。


 とにかく家に戻り、お金にも余裕があるし生活を整えようか……


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