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第47話 ― 残された痕跡

フロスティーヌは王都から離れ、ゆっくりと溶けゆく薄い氷の跡を残しながら歩みを進めた。空気はまだ冷たいが、かつて城壁や通りを破壊した最大の圧力がかかっていた時ほどのものではなかった。その深い紫の瞳は地平線の先を見つめ、かろうじて救われた都を静かに見据えていた。


彼女の長い髪はほどかれ、時折、細い指で顔にかかる束を払った。紫の浴衣は腰の動きに合わせて揺れ、歩くたびに柔らかく折れ曲がる。それは急ぎ足ではないが、慎重さと警戒心に満ちた歩調を示していた。


ルファスが彼女の隣に立ち、遠くから都を眺めた。「彼らに教訓を与えたのね……でも、あなたは彼らを打ち砕きはしなかった。」


フロスティーヌは微かに笑った。「ただ境界を示しただけよ。肝心なのは、彼らが誰が支配しているのかを覚えていること。」彼女はしばしうつむき、まだ氷の残り香でわずかに輝く自分の手と指を見つめた。「そして、私は戻らなければならない……私の場所へ。誰もが私の存在に依存しすぎる前に。」


サーシャとミーシャは影の中で見張りを続け、安全な通路が確保されていることを確認していた。彼女たちは合図を待ち、フロスティーヌがいつ退くべきかを決めるのを待っていた。


フロスティーヌは深く息を吸い込んだ。すると周囲の空気が微かに震えた――まるで自然の息遣いが彼女の歩みに合わせているかのようだった。彼女は北へと歩き出した。ダンジョンの前に広がる森へ向かって。彼女の一歩ごとに地面に小さな亀裂が残された。それは攻撃のためではなく、その存在そのものが空間を要求しているからに他ならなかった。

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