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家庭教師がやってきました

 お母さんの知り合いの天族の女の人が私の家庭教師として訪れた。

 天族…… 天使というだけあってすごくキレイなひとだ。

 天族の女の人は近寄ってきて私の顔をまじまじと見つめる。

「あなたがエレナの娘のかなたちゃん?

 話しには聞いていたけど、確かに天族の魔力を感じるわね。」

「はい、よろしくお願いします。綺麗な方ですね。」

「私はラミールよ、よろしくね。」

「天使様みたい……」

「残念だけど、私は普通に人族の天族よ?」

「聞いてるとややっこしいな……」

「分かる…… 人族なの? 天族なの? どっちなの? って感じよね……

 こういう時は人科天族とかいうらしいわよ。」

「亜人科エルフ族とか、獣人科猫人族とかですか?」

「そうそう、そういう事。

 ねえエレナ、この子私にちょうだい。」

「嫌よ。」

 お母さんの即レスだ、まるで予測していたみたいな反応速度だこと……

「かなたちゃんは魔眼持ちだと聞いてるけど……

 確かに右目が魔眼ね……」

「そんなこと分かるんですか?」

「魔眼の鑑定よ。今はかなたちゃんの魔眼を探しただけだけど、

 その気になれば相手のスキルや魔力量なんかも見破れるわ。」

「それだけなのですか?」

「あとは不利な状態付与がてをきるわよ。」

「つまり、相手の動きを完封できるって事ですか?」

「そこまで行くには相当な集中力とイメージ力、あとは努力が必要になるけどね。

 魔眼は天族の中でも特異体質で、かなり珍しいスキルだからね。」

「そんなに珍しいんですか?」

「光彩異色自体そもそも珍しいかな……

 その中からさらに魔眼となるとね。」

「ここに二人居ますけどね。」

「かなたちゃん、じっくり見ていい?」

「いいですよ。でも、なんでそんなことを?」

「魔眼の鑑定はいってしまえば、相手の丸裸にして覗き見る事よ?

 かなたちゃんは自分の体を見られても平気な人?」

「確かに…… そう考えると嫌かも……」

「戦闘中とかそんな所に気を回す余裕なんて無いけどね。

 さて、何はともあれまずは、魔力操作の練習からね。

 目標は魔力を感じさせないくらい隠す事かな……」

 どっかで聞いた事があるような……

「まぁ、そんな芸当私にもなかなかできるものじゃないけどね……」

「魔力を隠すって事は…… 相手に実力を悟らせないためって事ですか?」

「さすが察しがいいわね。」

 ラミールさんは右手人差し指を立てて

「魔力が体の中心で塊に集めて、右手の腕を伝って指先から出す……」

 ラミールさんの人差し指から淡い光が出て、指先で浮いている。

「とまぁ、こんな感じでイメージしてみて。」

 私は言われた通りにイメージしてみた。

「体の中心に集めて、指先から出す!」

 私の指先から魔力のオーブがで……

「あ……」

 私が出した魔力のオーブは予想を遥かに越えて巨大な塊となった。

 想定外の大きさに気を取られ集中が途切れ、

 その瞬間、風船が割れるように巨大オーブが破裂して、家を揺らした……

「あんたらぁぁ!」

 鬼の形相をしたお母さんに肩をつかまれ、放り出された……

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