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第3話 ヒモの勇者

「お、今日もご苦労」


 女神フレイヤはせっせとモンスターを倒しまくって硬貨に変えてくる。

 モンスターを倒すとフレイヤは素材にしてしまって、それを硬貨にしてくれる。


「今日は3金貨に15銀貨に20銅貨よ」


「ありがとううう、フレイヤ」


「あのー主よこのままではあなたがダメ人間になってしまう気するんですが」


「気にすんなって」


「いえ、私が気にするんですが?」


「そうだ。今日の飯は何かなーあのモニターって呼ばれる奴から出てくる食料と水。ランダムらしくてさー他にも売ってくれよってか?」


「主よあなたは」


「すまんすまん、冗談だ。3金貨も入ったから次のガチャを挑もうと思う」


「ふむ」


「貧乏ガチャそれは恐ろしいものだ。だがな、やり用がある」


「ですね、主よ」


 取り合えず金貨を3枚生贄にして。

 

【SR 城】

【R 馬鈴薯畑】

【R 伝説の森】


 まず、城を設置。

 一応このダンジョンの最下層には広場があり、なんと城が収まってしまうほどの広さだった。

 後馬鈴薯畑、城の周囲に設置。

 次に伝説の森、城の周囲に設置。

 

「あらまー不思議、森に囲まれた城の完成っと」


「主よ問題が、馬鈴薯なんですが太陽の光がないと育ちませんが?」


「そうだよねー問題はそこだ!」


「このままでは腐る一方!」


「そこでだ。フレイヤよモンスターの素材を頼む、ガチャで当てるぞ」


「あなたは働くことを覚えてください」


「無理無理、レベル2000になったら検討しよう」


「検討する前に動いてくださいな」


「いいから働くー」


「あなたと言う人は」


「食料と水には当分困らないが、定期的に馬鈴薯が手に入るのはとてつもなく助かるんだなー」


 これでも勇者ラヴィは馬鈴薯好きでもあった。


 勇者ラヴィ、城の中を散策中。


「これは驚いた。10階構造で地下3階までもある。調理室、面談室、玉座、格部屋、牢獄、城に必要な物があれよあれよと設置されているではないか!」


 勇者ラヴィは思わず声をうならして発言していたのだが。

 

 


「ラヴィ様、金貨2枚手に入りましたわ」


「良く働くなー」


「いえ、あなたが働けと言ったのではないでしょうか?」


「すまんな、よっし、2回ガチャが出来るな」


【SR 人口太陽】

【SR 世界の果樹園】


「よっし、人口太陽当てたぞ」

「あなた運が恐ろしいですね、確か貧乏ガチャですよね?」


「そうなんだけどなーおかしいなー」

「恐らくなんですが、ここ最下層でハゲスダンジョンじゃないですか、終わりのダンジョンて呼ばれているくらいの」

「そうだよな」

「聞いた事があるんですが、人は死に直面すると幸運が発動していると」

「へぇ」

「今あなたが直面している状況ですよ、レベル2000以上のモンスターに囲まれた生活。主の幸運度はMaxではなかろうかと」

「はっはは、まさかな」


 いやまさかだわ。

 勇者ラヴィはようやく事の重要性に気付いた。


「よーし、人口太陽設置と、世界の果樹園てことは世界中の果物が揃った木なのか?」


 果樹園を設置すると。

 木々が既に生えており。そこから、数種類の果物が生えている。

 

 とても不思議な光景であった。


「よーし食料には困らん」


「馬鈴薯も高速で育ちましたね」


「ああ、人口太陽があると恐ろしく生えるのが速いな」


「それが原因ではないようです。馬鈴薯の大きさが尋常じゃありません、主の頭程ありますわ」


「えと」


「恐らく土です。このハゲスダンジョンでは魔力が尋常ではありませんわ」


「は、はは、そりゃそうでしょ、レベル2000以上のモンスターがいるんだからさ」


「それが原因でしょうね、後この広間少しずつですけど広がってますわ」


「えええええ」


「まるで生きているようですわね」


「まさかなードラゴンの腹の中だったりして、あっはっは」


「あり得るから怖いですわ」


 女神フレイヤはまたもや出稼ぎに出て行った。



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