第2話 結局はモンスターを倒す必要があるじゃないか!?
「俺はガチャでハーレム王を目指すんだああああ」
と思っちゃったりしていた訳だけど。
現在忠実なるハーレムの一人は女神フレイヤだけと言う悲しい現実。
まぁ、そんなものはあまりどうでも良かったりするのだが。
ハーレムは勇者の夢だったりだったり。
「女神ハーレムよ」
「いえ、フレイヤでございますわ」
「すまん、願望が出てしまった。ではフレイヤよ何が出来る?」
「えーと素材を対価に応じて貨幣にする事が出来ますわ」
「ほほう、て、詰んだ。ここには素材がねええええええ」
「あら、あるじゃないですか、その門を開けば」
「それ死亡フラグだからあああああ」
「ラヴィ様、ご冗談を? あなたはレベル0ってまじですかああああ」
「いえ、フレイヤさん、これはまじなのですよ、ちゃっかり鑑定を使ってみないでください恥ずかしい」
「いえ、鑑定ではなく、主従の絆ですわ」
「そ、そうか、で、どうしようか」
「この女神フレイヤのレベル12000ですわ」
「そうかってまじかい」
「はい」
「だとしたらあの村人達より強い事に、今に見ておれあの村人達よ」
「ちなみに外のモンスターのレベルは?」
「おそらく、レベル2000て所でしょう」
「あの村人賢者1000以上とか言ってたのに、結局は桁はずれじゃないか、魔王級がごろごろいるのか」
「ラヴィ様、あなたのレベリングを提案しますが」
「ふーむ、それは難しい、レベル0だと一撃死するぞ、下手したら石ころすら危険なレベルだ」
「ふむーだとしたら、レベルを上げる方法は筋トレしかないですわ」
「は、はぁああ」
「それか……あまり言いたくなかったのですが、地面に落ちている石をけ飛ばすだけでも上がるかと、あれだけでレベル100です」
「まさかの石にもレベルがあったのかあああ」
「そのようです。このハゲスダンジョンは特別のようで、あそこに飛んでいる蠅だけでレベル20です」
「下手したら蠅に殺されるぞ」
「なので、石を蹴ってください」
「そ、そうしようか」
それから、ずっと石を蹴り続けていた気がする。
一度蹴るだけでレベルが2上がった。
それを1日中続けた結果。
「はぁはぁあ、なんとかレベル100にはなったぞ、でも無理だろ、レベル2000のモンスターでも一撃死するぞ」
「次はそうですねーあのネズミを殺してください」
「レベルは?」
「レベル500ですわ」
「ふむー危険だな」
「まさか主ともあられる方がネズミにびびってらっしゃる?」
「いやー武器がないんだよ、あの村人達に没収されたみたいでさ」
「武器ならあるじゃないですか、ここに」
そう言いながら女神フレイヤが微笑む。
彼女が指さした先は先程蹴り続けた石だった。
その日より怒りのラヴィと化す。
ネズミを石で殴殺していった。
「なんとかレベル300にはなったけど、今までの経験がむなしいぞ、レベル500までに3年はかかったのに、レベル300までに数時間て」
「お気になさらず、そうだ。ネズミの死体を素材にしたら貨幣が出来るかもしれませんよ? あーダメですね鑑定したら、ネズミ100体で金貨1枚です」
「ハードモードだなおい」
「金貨とはそれくらい貴重な物なのでしょうねぇ」
「ネズミかー」
そんな事を考えていると、小さな穴があったので、そこを覗く、確かにそこには無数のネズミがいた。
物は試しと、石を壁に叩きつけると。
びっくりしたネズミがわらわらと出てくる。
「よーし」
かくして、ネズミ殴殺ゲームが始まった。
それから1時間後。
「レベル1000になりましたかー早いですね」
「いや、早すぎるでしょ」
「そうかもしれませんがね、そうだ。金貨1枚できますね」
「はっはっは」
ラヴィは嬉しさを笑いでごまかしつつも。
ネズミの死体が消滅して金貨1枚へとなり。
次なるガチャを回すことに。
【R 異世界ショップ】
なるものを手に入れたので、それをダンジョン広間に設置する事にした。
空間から現れる屋台のような建物。
そこには巨大なモノリスのような板があり。
「これはなんだ?」
「モニターですわね」
「タッチすれば良いのか?」
「そのようですわね」
モニターをタッチすると。
物が描かれている。
そこには、水×1は銀貨1枚と書かれてある。
その他にも食料×1は銅貨1枚とか書かれてある。
「どこもかしこも金だなおい」
残念ながら貨幣がないしネズミも狩りつくした。
レベル1000になったけど、相手のモンスターレベルは2000台。
もう少しレベリングはしておきたいが、方法がない。
「うーむ」
「どうでしょう、このフレイヤが狩りをしてきましょうか?」
「てか、さっさとそう言ってくれえええええ」
「いやー主がレベル0はちと物足りなくてですねぇ」
「そうかいな、じゃあ素材集めよろしく」
「まるでヒモ発言ですわね」
「頼むうう、命がかかってるううう」
「分かりましたわ、まったくもう」
そう言いながら、女神フレイヤは片手に巨大なハルバードを召喚して散歩でも行くかのように扉を開いた。
ちなみに光輝いたと思ったら。女神フレイヤはいなくなっている。
ワールドダンジョンいつか見て見たい。
だが! 今ではない!