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第15話 雷撃世界って何? それは地下ダンジョンの上に出来た地上世界

「つまり、大地そのものが地下ダンジョンであり、そこは奥深くまでつながっていると、大地の裂け目はダンジョンが割れて出てきたモンスターだという事か」

「そうね、後なぜ、空に雷ばかりあるかと言うと。あれは異世界のエネルギーを放出してるのよ」

「その放出したエネルギーを雷撃世界の住民が集めてると」

「その通りよ、集めたエネルギーは雷玉と呼ばれており、エネルギーとなる。人類が火を見つけたように、この世界の人々は雷を見つけたのよ」


「なるほどな、じゃあ、あの船が浮いている動力も」

「雷玉の力ね」


「人間の体に雷が浮いているように見えるのはこの世界ならではの進化という事か」

「そう」


「あの、雷撃王ザディースは王だとして」

「この世界の住民はザディースによって苦しめらてる」


「なぜ?」

「それは、彼の本質の問題ね、彼は異世界を侵略しようとしている。この世界を統一してからというもの戦いにしか興味がないわ」

「ふむー」


「強い女を探して強い子供が欲しいのもその子供と命がけの戦いをしたいからよ」

「戦闘狂という事か」


「雷王と呼ばれる3人がいるんだけど、彼等のレベルは40000といった所ね」

「この世界が恐ろしい所だと認識した。俺は元の世界に戻る訳にはいかない。ここで強くなって、戻って100人の村人をあっと言わせる」


「その100人の村人って何もの?」

「レベル9999で俺の世界の神の代理人みたいな存在だ」


「その人達を倒すのね」

「そうだ」


「だが、基本はダンジョン最下層にて自由に国を作ってみたいんだけどね」

「へぇ、なら一度、避難民とあってみない?」


「なぜ?」

「彼等はこの大地の下のダンジョンの安全地帯で生きている。だけど、命がけの生活だから、平穏な生活が欲しい、あなたなら提供できるんじゃなくて?」


「つまり、俺のダンジョンに避難させろと?」

「あら、自由に生きるなら自由に生きさせてくれる人々が必用じゃない?」


「全然構わないが、1度会ってみたい」

「なら行きましょう」


 ナナシは空間を剣で両断すると。

 そこに亀裂が生まれた。


 勇者ラヴィとナナシとフレイヤとガランドが続いていく。

 

 まず、最初に眼についたのは、巨大な門だった。

 門の外側に何があるか、それは想像がついた。

 つまり地下モンスターの住処と言うところだろう。


 頑丈そうでない門。

 今もモンスターが体当たりしているのか振動している。


 後ろを振り返ると、ざっと1000人くらいは住んでいるのだろう。

 建物がひしめきあっていた。


 ぼろぼろと言って良いだろう。

 

「飢えているのか?」

「そうみたいですわね、ラヴィ様、あなたがヒモ生活をしている時に、彼等は働いても食う物に困っていたようですわね」

「フレイヤ、何か俺が悪いみたいじゃないか」


「そういう訳ではないんでしょうけど、彼等どうしましょう」


「こっちよラヴィ」


 俺達は案内されるようにぼろぼろの大地の底のダンジョンを歩いていた。


「ここは元々モンスターがいたとされる場所に無理やり街をつくったのよ」

「つまり、俺がいる安全地帯の広間とは違うってことか」


「モンスターにとっては突然やってきた人々だから、いつでも殺そうとしている。もしレベル20000のモンスターがこの門を壊すと、人々は全滅するわ」


「それって、時間の問題なんじゃ」

「村長に案内するわ、こちらよ」


 ぼろぼろの家。

 中に入ると、スキンヘッドでよぼよぼの爺さんがいた。

 彼はこちらを見るなり、にんまりと笑って見せた。

 壁には巨大な槍が飾られており、雷を纏っていた。


「ほう、わしはバッファマンじゃ」

「勇者ラヴィだ」

「女神フレイヤよ」

「剣帝ガランドですわ」


「バッファマンは雷撃王ザディースの槍の師匠よ」

「それなら、この街は安全なんじゃ?」


「わしは腰をやらかしてろくに戦えない状態じゃて」

「そう、バッファマンは腰をやらかしてるのよ」


「ナナシ、そこは普通にフォローしようぜ」

「いえ、本当の事じゃない」


「なら早い話が直せば良いだろう、確かあったはずなんだけどなー」


 バッグから取り出したのは小瓶に包まれた回復ポーションSランクであった。

 全部で9本あり、1本をバッファマンに提供すると。


 彼は問答無用にぐびぐびと飲み干した。


「少しは遠慮または警戒しろよ」

「ナナシちゃんが連れてきた奴に悪い奴はおらんじゃて、ふぉおおおおおおおおおおお」


 バッファマンの全身に雷のオーラ見たいなものが湧き出てくる。

 体中にばりばりと雷が浮き出ているので。


「かっこいいなそれ」

「ふぉれ、ふぉれ、これならいけるぞ、あのザディースにお仕置きせねば」


「いけません、バッファマンさん、あそこにはあなたの娘が人質に取られているでしょう」

「忘れておったわ」


 その時だった。

 門が爆発する音がダンジョン内に響き渡った。


「さてと、デモンストレーションといこうかのう」


 バッファマンは壁に掛けられた槍を持ち上げると、逞しい体を見せ付ける為なのか上半身裸になりだした。


 ラヴィ達は取り合えずバッファマンを追いかける事にした。

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