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7/10

新人賞も良いけどWeb発のが有利かも

 経歴的に、私は『Web連載からの書籍化』と、そして『Web上には掲載していない作品だけど、新人賞に応募して出版が決定』、両方のルートを経験しました。

(※余談ですが、そのうち自費出版で、売上や利益等は特に考えず、思い入れのある作品を自由に公表してみたいなとも考えています。)



 そう考えると――本を出版する、プロデビューするための道というのは、実は複数あります。


 出版社が開催している新人賞は、長い歴史を持つスタンダードな手段ですね。

 応募規定さえ満たせば最初から最後まで読んでもらえて、自分の長所や弱点が分かる評価シート、更に受賞した時には多額の賞金を貰える可能性があります。


 もうひとつのルートは、Web連載で人気を博して書籍化の声をかけられたり、投稿サイト内のコンテストで受賞して、Web発の作品としてデビューする道です。


 どちらも良い面があり、どちらを目指しても良いと思います。

 ネット上で毎日のように連載を続けつつ、新人賞に応募する作品を書き溜める『ハイブリッド方式』も良いと思います。

 あるいはWeb上で掲載した・している作品を、新人賞の応募用にまとめたり。



 個人的には、Webで連載するのは特にオススメだと思います。

(ネットに掲載していない作品で新人賞を受賞しておきながら、こんなことを言うのもアレですが……。)


 理由としては『書籍化やデビューの段階で、一定の人気や売上が見込めるから』です。

 出版社としても「既にサイト内で人気だから、書籍化してもそのファン達が買ってくれるだろう」という考えを持って、声をかけているはずです。


 私が19歳でデビューした時も、昔からの知り合いやファンの皆様が「買います!」「買いました!」とメッセージを送ってくれました。

 ただ作品のクオリティが高品質ではなかったので、それ以上の売上や広がり(・・・)がなかったのだと、反省しています。


 とはいえWebで連載し、人気を得て、一定の知名度やファンを獲得するのは、現代のラノベ作家の処世術として既に必須になっていると思います。

 『できて当然、やっていて当たり前』のレベルかと。


「じゃあどうすれば、ネット上で自分の作品の人気や、固定ファンを集められるの?」という方法論は……自力で調べてください。

 そういうHow toを教えるエッセイとかまとめは、なろうにもたくさんあるでしょ(突然の丸投げ)。



 今回私は新人賞を獲得しましたが、なろうやカクヨムから離れず、細々とでも連載を続けて、固定ファンを増やしておくべきだったかなと思っています。

 Web上でもなかなか結果が出せず、「出版経験者なのに、その程度の人気しかないの?」と思われるのを、勝手に恥じていた部分があります。

 ならばいっそ連載せず、シナリオライターの仕事に集中しようと、変なところで見栄やプライドを発揮していました。


 しかし仮に1巻や2巻で打ち切りになっても、それでファンの人達まで見限って、離れていくとは限りません。(※よっぽどの問題行動とか発言とか、事件を起こさない場合に限る)

 売上が振るわなくても、業界から追放されたり、二度と出版できなくなる『資格喪失者』にはなりません。

 諦めない限り、執筆を継続する限り、道のりは続いていきます。その道を共に歩いてくれる人は、必ず現れます。


 それに作品がメチャンコ面白くて話題性があれば、固定ファン0人からでも人気は爆発しますからね……!

 とはいえフォロワーを増やすのも大切ですが、まずは作品の品質が最低限でも保証されていないことには、何も始まりません。執筆活動をおざなりにしてはダメですよ。



 そういった努力や活動を経て、あなたは書籍化してプロデビュー、ようやく再デビューを果たすかもしれません。

 私も打ち切りから8年の下積みを経て、念願叶って新人賞を受賞しました。



 しかし忘れないでください。

 そこは感動のゴールではなく、新たな戦いの始まりでしかないのです。

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