3 姫の天罰
それを聞いて、4人はあわて始めた。
王様は姫に代わりのドレスを買い与えた。
前よりももっと素晴らしく、もっとたくさんのものを。
女王様は代わりに自分の宝石やアクセサリーをすべてあげようと言った。
もともと姫がもっていたものよりも、ずっと上質な物を。
姫の妹は王位を姫に譲ろうと言い出した。
自分のことは地方にでも追放するがよいと言った。
姫と結婚する予定だった王子は結婚した姫とは離婚し、子供も捨て、改めて姫に求婚してきた。
* 〜 * 〜 * 〜 * 〜 *
姫は怒った。
雷神の如く、怒った。
神の使いと言うだけで、必死に探したわけでもない自分のことを、存在すら忘れていたという自分のことを、今さら丁寧に扱うことに対して。
今さら弁解することに対して。
今さら取り繕うとすることに対して。
「あなた達には心底落胆させられました。あなた達は…あなた達は大丈夫だと、信じていたのに」
姫は涙を流した。
涙を流さずには、いられなかった。
* 〜 * 〜 * 〜 * 〜 *
その後、4人はこの世から消えてしまいました。
王様は王室を破産させ、借金まみれになって逃げている途中で崖から転落死したそうです。
女王様は宝石が多く埋まっているという鉱山を見に行き、降ってきた岩に押しつぶされ死んだそうです。
姫の妹は暴動を起こした市民によって、嬲り殺されたそうです。
姫と結婚する予定だった王子は離婚した姫との間の子供に恨まれ、殺されたそうです。
* 〜 * 〜 * 〜 * 〜 *
あの姫も、いつもまにかいなくなってしまいました。
あれから姫の姿を見た者は、誰もいません。
どこへ行ったか、どうなったかは誰も知りません。
でも、誰も知らなくても、今でも姫はどこかで人を裁きに行っています。
今度こそ、心から信じられる人を見つける為に。
「私は探し続けるのです。本当に心が豊かで、優しい人を。心から、信じられる人を」
─ 完 ─
こんな駄文を読んで下さり、ありがとうございましたw
本当に、感謝です。
ありがとうございましたm(_ _)m




