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第9話 ステータスとかモンスター図鑑による説明って便利だけど、何かある度に出してきたら何となくウザい

 さっさと戻り、とりあえずネウレアに報告。


「ミカミ、決まったの?」


「あぁ。ヒメアントだ。貼り出されたら受注しに行く」


 数分後、掲示板に依頼が次々と貼られる。

 多くの冒険者が奪い合う中、俺はしっかりとヒメアントの依頼を受注することに成功した。


 先ほど俺に教えてくれた冒険者も狙い通りの依頼を受けることができてご満悦だ。


「よし、ネウレア。早速準備して行くぞ」


 それからギルドを出て、街でいろいろと、必要な物を購入していく。


 ここの街はかなり繁栄しているようで、市場に行けば離島の果物やら、雪国のアザラシみたいな生き物の肉や、昨日食べたドラゴンの肉も売っており、本屋に行けば名作新作、世界中の本が揃っている。


 金が無いので、ほとんどはネウレアが買ったのだが、一冊だけ、これから必要になりそうな物を買った。


 ◇


 街から少し離れたゴツゴツとした岩肌のある崖。

 ここにヒメアントの巣が二つほどできたそうだ。

 それぞれ別で依頼したそうなので、俺達は一つだけで良いそう。


 残った金で購入した図鑑によれると、ヒメアントの巣の入り口に見張りがいるらしいが、洞穴やダンジョンの内部に巣を作ることもあるので、それらしき場所を見つけたら全て探索しなければならない。

 また、ダンジョンの場合は悪魔などの危険度の高いヤツらが出ることもあるので要注意だそうだ。


 まぁ、そんな奥地にヒメアントは巣を作らないらしいがな。


 ヒメアントの見張りがいても大丈夫なように身を潜めつつ、慎重に岩肌を見ていく。


 どれだけ歩いただろうか、持ってきた水を半分くらい飲んだころ、岩穴から顔を出すデカイアリを発見した。


「いたぞ、ネウレア」


「本当だ。じゃあ、ミカミよろしくね」


 え? 俺武器無いけど?


 と思ったら、ネウレアはスカートの中から包丁を出して俺に渡す。


 だから、どこから出してんだよ!(二度目)


 覚悟を決め、抜き足差し足忍び足で巣穴に近づき、アリの頭を一刺し。

 硬そうな見た目とは裏腹に、案外簡単に貫通した。


 よし、やったか? なんて爆発してもいないのにフラグ立てたら、案の定生きていて、アリが暴れ出す。


 ヤベェ、とパニックになり、アリを何度も何度も刺しまくったら、いつの間にか死んでいた。


「ミカミ、終わった?」


 大きめな岩から、ネウレアはひょっこりと顔を出す。

 何で隠れてんだよ。


 何となく今回はネウレアが頼りにならない気がしてきたが、松明に火を灯し俺たちは巣穴の中に入っていった。

次回もよろしく!

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