第79話 「万能の神?part1」
タイホース達を文字通り殲滅し少し進んだ後で草原での夜営となった
夕食後カズヤはガイに夜警をさせて欲しいとお願いした
ガイは難色を示したがどうしても、と懇願され折れた形で了承した
そして深夜。
ーカッッ‼チュドーーン‼‼ー
突如轟音が鳴り響き就寝していた全員が何事かとテントから飛び出す
ガイがカズヤを見つけるとその後ろで夜警の護衛二人が腰を抜かしている
「おい!何があった‼」
ガイが夜警達に説明を請うと
「ア、アハハ…もう滅茶苦茶だ…」
とヘラヘラ笑っている
「カズヤ君!どういう事か説明してくれないか?」
ガイは震える声を抑えつつカズヤに訊ねた
「てへぺろっ?☆」
「て…?何と?」
カズヤの説明では夜警中に巨大な物体(魔物)を視認、それと同時にカズヤは魔導具を発現させ発射、魔物はその攻撃で消滅したそうだ
「驚かせてすいません…まさかあんなに派手だとは思いませんでした」
周囲の思惑を誤解したのかカズヤは就寝中のガイ達を起こしてしまった事に激しく反省をしていた
(もう深く考えない様にしよう…)
ガイ達はカズヤを労うとテントに戻ったのだった
ー翌日ー
ガイ達がテントを出て見た光景は…まるで戦争でもあったかの様な地獄絵図だった
見渡す限り死屍累々の魔物達、抉れた地形…昏倒している隊員達は軽く失禁していた
「襲撃があったのか?…音など全くしなかったぞ⁉」
「ガイさん、おはようございます」
カズヤは何くわぬ顔で挨拶をした
「これ作ったんですけど良かったらどうぞ」
(むぅ?これは一体何処から⁉)
カズヤが勧めた皿の中には温かいシチューが湯気を立てていた
(…全く理解が出来ん)
ガイは気絶していた護衛達を叩き起こすと状況を報告させた
「あの…昨夜…アウトブレイクが発生しまして…カズヤさんが一気に攻撃を加えて殲滅を…」
夜警の1人が頭を抱えながら報告した
「な、、何ぃっ⁉アウトブレイクだとっ‼⁉」
「アウトブレイク」とは…魔物が突然大量発生する現象で原因は分かっていないらしい
発生したら国家として全軍を以て討伐にあたる必要がある
この世界では国家間の戦争よりもアウトブレイク討伐の方が頻度が高い為、軍隊は対魔物対策用に存在していると言っても過言ではない
と言っても発生頻度は数十年単位程度で前兆として魔物の活発化、集団化があるのである程度察知は早く対策も整えられる
(アウトブレイクを1人で殲滅とは。。。)
ガイはカズヤに恐怖すら覚えた




