第67話 「○○○○、始めました!」
神様に相談して悩みが吹っ切れたカズヤは早速行動に移した
カズヤの希望や目的を大体網羅し、且つ収入源となりうる仕事はこの世界では片手にも満たない
その中で元手が掛からないとなると脳内にはたった1つしか残らなかった
「先ずは看板かな?」
カズヤはサッと看板を具現化して家の屋根に設置した
「次は宣伝だよね」
今度はビラを具現化して村人に配布した
連絡網が発達していないこの世界では範囲を拡げても成り立たないかも知れないので先ずは身の回りからだ
一応余分に具現化して以前立ち寄った宿場町や王都近辺には撒いておいた
依頼があればこちらに投函して下さい、と書いた上で各所に妖○ポストならぬ「投函箱」を設置させて貰った
郵便事業も未発達なので設置をお願いする時は相当怪しまれたが誠心誠意説得と説明をして納得して貰えた
因みに投函箱の内部には転移能力を付与して即座に家に届く様に細工した
世間の人が知れば郵送事業の革命が起きるだろう
とりあえずこれで開店の目処は立った
残るは事務系の雇用が必要なのだがノアが遊びに来た時に面白がっていたのでノリで頼んでおいた
報酬は当座スイーツだけになるけど…と上目遣いしたらそんな心配を他所に快諾を得られた
商売が軌道に乗ったらちゃんと賃金も設定しないとな
「それにしても面白い店名ね」
「そう?俺としては依頼内容を絞りたくなくてこの名前にしたんだけど…変かな?」
「ううん、聞いた事ないけどワクワクするよ」
「ありがとう」
本当はこの商売を始めるにあたって1つの店名が即座に浮かんだが少し考えて却下した
どうしてか分からないが銀髪の主とかチャイナ服の宇宙人とかメガネとか謎のイメージが立て続けに頭に浮かんできたのだ
「『何でも屋』さんか~、変な名前だよねぇ?」
事業内容を特定せず「何でも」請け負います、をシンプルに表現したベタな名前だけど頑張って働けばいつか馴染むだろう
ノアと二人で看板を見上げていると村人がこっちに歩いて来た
「カズヤ君、新しく商売を始めたんじゃろ?早速お願いがあるんじゃが…」
「「いらっしゃいませ‼」」
さーて、忙しくなるぞ~‼




