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第6話 「第一村人…発見?」
変わり果てた我が身の現実は理解が出来なくとも受け入れなくてはならない
ただあまりにも何が何だかな状況で心の整理に丸一昼夜を費やしてしまった
次に意識が戻った時、窓の外は眩しい位の日差しに溢れていた
「ん…起きなきゃな」
寝ていたというより気絶?していたせいか体が酷く硬直した感じだ
鉛の様に重い体をゆっくりと起こすとこれからどうするか?を考える
(ゾンビだからな…誰かに聞くとか出来ないだろうし…)
そんな愚にもつかない事をぼんやり考えていると
ギッ…ギギィ~~
壊した玄関のドアがゆっくりと開く音が聞こえた
「ひっ⁉ひぃぃ~~っ⁉」
しまった‼人に見つかってしまったか?
脳裏にはゾンビ映画で見慣れた
単体ゾンビ発見→鈍器や武器で無双→無事死亡(破壊?)
という雑魚キャラ展開がすぐさま導き出された
「お、おごぁぁぁ‼」(ま、待って‼違うんだ‼)
あれ?喋る事も出来ない?
自分から発せられた声(言葉)はゾンビ映画のまさにゾンビらしい雄叫びだった
振り向きざまに言い訳?めいた雄叫びをあげたがソコで見た光景は…
ドアの近くで泡を吹いて倒れている女性の姿だった