第42話 「浪漫を貫け‼」
よく考えれば至極当然の事実に俺は打ちのめされていた
魔法や魔物が存在するからと言って冒険者や勇者が存在するとは限らないのだ
そもそも生活の糧として迷宮を探検してアイテムを探すとか不安定極まりない職業が成り立つ訳がないし
悪者を倒す職業が成立するとはとても思えない
人は危機が迫れば自衛で解決し、生産的な職業に就いて生計を立てるのだ
魔法は生活の向上や領土等を守る為の「実行力」でしかなく魔物は所謂生活を脅かす「害獣」でしかない
危険を冒して貴重品を集めそれを依頼する企業?に買い取って貰って酒場で武勇伝を語りあうとかそれは考えたら異常な事だった
「異世界転生で舞い上がってました‼」
ノアは俺の魂の叫びを聞いてビックリしたが落ち込む俺を見るに耐えなかったのかフォローし始めた
「で、でもさ?前にカズヤ君が言ってた「漢の浪漫」って言うの?アレって素敵な事だと思うんだよね」
「え?そう?」
「うん!困ってる人を助けたりさ、魔物を代わりに退治してくれる人って皆からしたら助かる存在だよ」
(そ、そうだよな?別にギルドや勇者が存在してなかったからと言って行動しちゃいけない道理なんかないんだモンな)
「よーっし‼俺はこれから正義を貫く『漢』になるよっ‼ありがとう、ノア‼」
「え?う、うん。。。」
ノアの冷ややかな眼差しは熱くたぎったカズヤには届かなかった
(無いなら作れば良いんだっ‼)
俺の熱い心は誰にも止められやしないんだぁ~‼
予約投稿テストの結果はどうでしょうか…
一時間単位じゃなくて10分単位の方が良いのにな




