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第4話 「どうしよう?」
(。。。。。。え???)
朝日が差し込む埃っぽい部屋の中、鏡に写し出されたのは
土気色で生気のカケラもない、記憶が正しければまさに「ゾンビ」としか言い様のない自分だった
(そんなバカな?)
何かの冗談かと思って目を擦って見直すが何度見てもゾンビだ
今さら気付いたが辺りがボヤけて見えていたのは視力が落ちたのではなく
単純に目が濁っていたからだったらしい
信じたくない現実を受け入れられず鏡を服の袖で擦って更に顔を近付ける
…どう見てもゾンビだ…
と、耳を見ると確実にかじられていた
「ち、ちくしょーーーっ!!!」
体の底から絞り出す様に叫んでみたが欠けた耳は元へは戻らない
あまりにもショックを受けたお陰で謎の紳士モードに突入した俺が次に考えた事は…
「…どうしよう?」だった。
ゾンビになってしまった事を受け入れたとしてもここが何処で何でこうなってしまったのかが分からない
度量の大きさで賄える許容量を遥かに越えている
寝室と思われる部屋の古ぼけた姿見の前で俺は二度目の気絶をした




