第37話 「これからを考えよう」
目を開くと目の前にノアの顔があった
「ビ、ビックリしたぁっ⁉」
「驚いたのは私の方よ、カズヤ君ソファーで倒れてて4日も動かなかったんだから!」
そうか…あの白い空間で4日も過ごしてしまっていたのか。全く気付かなかった
「死んでるのかな?って思ったらニヤニヤしたり何か「どこでもド」…」
「あっ‼ご、ゴメンね?心配させちゃったねっ⁉」
「どうして慌ててるのか分からないけど無事に目が覚めてくれて良かった」
神様との接触は話して良いモノかどうか怪しいので適当に誤魔化しておく事にした
「いやぁ、ずっと働いてたり殴られたりしたろ?それで疲れが溜まっちゃったのかな?」
「へぇ~、ゾンビも疲れるんだね?」
…しまった、ゾンビなのを失念してた…
まぁノアも結構大雑把な性格だしスルーしておけば問題ないだろ
「そういえば首、治った?」
そうだ、忘れてた。
闇討ち事件で首が折れてたんだったっけ…
俺は早速⑥の超回復力を首の骨が繋がるイメージで使用した
ついでに実験でネズミにかじられ落ちた耳が元通りになるイメージと気になっていた顔色(紫色)が肌色に戻るイメージを追加した
「カズヤ君⁉何かとっても健康的になってる??」
ゾンビに「健康的」もないとは思ったがとにかくこれで普通の人間と外見上違いは無くなった筈だ
「治ってるみたいで本当に良かった♪顔色なんてもう生きてるみたいよ?」
ノアはゾンビとして認識してるのか人として認識してるのかファジーな発言をしたがおとぼけキャラとしては正解だ
「ノア、俺はこれから困ってる人を助けたりする正義のヒーローになろうと思うんだ」
ノアは突然の厨2発言にどう返して良いか分からずに苦い微笑を返してきたのだった




