第32話 「盛大な言い訳」
「…と言う訳でね、カズヤ君がゾンビで転生してしまったのを知ったのが既に手遅れな感じだったの」
うーむ…この神様、盛大に言い訳してるけど俺は神様のドジっ娘?要素によって波乱万丈な人…いや、ゾンビ生を送る羽目になった、と。
「あっ、でもね?ゾンビは魔法チートは設定出来ないけど他のチートは今回勉強させて貰いましたよ?」
「勉強って…トー○堂かよ⁉。。。で、何を付けてくれたの?全く実感が沸かないんだけど。」
もうこんなドジっ娘神にはタメ口で十分だ。
「エヘヘ♪ほら、思い出してみて?急に身軽になったり言葉が何故か通じてたりさ?作業スキル沢山備えてたり…あ‼そもそもゾンビなのに腐らなかったり…とか?」
「。。。ゾンビじゃなかったらチート程ではないにせよ後学で身に付くモノばかりでは?人間、腐らないし…」
神様は(あっ⁉)と驚きの表情を隠せない。
今は絵に描いた様な(ぐぬぬ顔)である
神様としてはフォロー(隠蔽)の為に尽力した、これ(隠蔽)を恩義に感じて素晴らしいゾンビライフを送ってね!
と終えるつもりだったらしいがそうは問屋が卸さない
「あの…お願いしても良い…」
「あ、ゴメ~ン‼ソレは無理‼」
…心を読んだのか即却下されてしまった
「じゃあせめて理由を聞かせて下さいよ、何故(再転生)は無理なのかを」
「うーん…簡単に言うとね、カズヤ君とそのゾンビボディは既に「魂の蒸着」が済んじゃったの」
(魂の蒸着)??ギ○バンかよ?
魂を転生させるには移転先の肉体に(魂を記憶(蒸着))させる必要があり、神様でも複雑な作業を必要とするらしい
その蒸着により魂は肉体を(己の器)として認識するそうだ
この辺の件は聞いても意味はない、神の御業というヤツだ
「ならせめて歴史に名を残せる様な「能力」を下さい‼」
ゾンビボディやチート魔法は諦めるとして折角転生したからには英雄となって世界を救っちゃったりしたい。これは男の浪漫だ
「そうね…それはオッケー♪」
「え⁉良いのっ⁉」
ダメ元で言ってみるモノである。
これで俺も明日からは英雄…いや、勇者様かぁ~
「じゃあ出血大サービス!『お徳七点セット』を授けちゃうね♪」
「え?な、七点セットって…それはどんな能力が…」
「あ、上司に呼ばれちゃった。じゃあこれで残りの人生、楽しんでね。『えぃっ‼』」
ーホワンホワンホワンホワンホワ~ン♪ー
何処かで聞いた事のある様な間抜けなBGMが流れると神様は手を振りながら消えていった
(何だよ、七点セットってぇ⁉)
神様が去った白い空間に叫んでみたが何の反応もなく、目を開けるといつもの部屋の天井が見えただけだった




