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第30話 「ぶっちゃけられた」
「あ!いけないんだ♪えぃっ‼」
目の前の女性ー神様ーが手に持つ杖を軽く俺の頭に当てる
コツン!という軽い音と共に俺の自我が見る間に戻ってくる
「今食べようとしたでしょ?ダメだよ~?」
ーハッ⁉ー
転生してこのかたゾンビらしい渇望など一回として感じなかった。
それが今、目の前の神様に初めて(貪りたい)と望んでしまった
(これじゃ普通のゾンビじゃないか。。。)
俺は頭を抱えて激しい後悔に襲われた
人として望んではいけない人喰いの衝動を抱いてしまったのだ
「あー、そんなに悩まないで。悪いのは私なんだから…」
神様(女性)は申し訳なさそうに俺を優しく撫で始めた
「実はね…」
この後神様(女性)が話してくれた事は俺のアイデンティティーなど吹き飛ばす程の衝撃告白だった
今日はここまでにします




