第28話 「罪と罰」
召集のあった翌日、犯人であるビル、バルン、そしてビーチェと村長、今回の立役者ノアは連れ立ってカズヤ宅を訪れた
カズヤは首を当て木によってガチガチに固められた異様な姿で出迎えたのだが
犯人である3人はその姿よりも(生きて(?)いた)事に驚愕と畏怖の表情を滲ませていた
3人、特に実行犯のビーチェは襲撃の際に手に伝わった鈍い感触…動物の骨が砕ける感触を確かに感じた
他の2人もカズヤが昏倒した後、念の為にと脈をとって確認した筈だ(ゾンビなのを失念していた)
彼らは犯行後、カズヤの首を落とし海に投げ込む予定だったが誰も刃物を用意せず
またカズヤの体が3人がかりでも持ち上げられない事でその場に遺棄してしまったのだ
「カズヤ君、この3人の仕出かした事は赦せるモノではないだろう。村民及びこやつらの家族も厳罰を受ける覚悟を持って参上した、如何様にも申し付けてくれ」
村長の苦痛に満ちた顔から発せられた言葉はカズヤにその決着を任せるとの言だった
「へっ?まぁ無事?だったんだから良いじゃないですか、ねぇ皆さん??」
死すら覚悟していた3人はあまりの拍子抜けに腰を抜かした
ノアと村長はアゴが落ちてバウンドするんじゃないか?な勢いであんぐりと口を開けて呆けている
「殺人…となればそれは厳罰に処するのは世の常でしょうけど。。。俺、ゾンビですし自分が逆の立場なら怖さの余り同じ事をしてたかも知れませんしね」
あっけらかんと赦すカズヤに3人は号泣して謝罪する
「カズヤ…さん。。。申し訳なかったぁっ‼」
「俺達はこんな優しい人になんて事をしたんだ…」
「皆さん、誰だって自分と違う異質の存在が現れたらそりゃ恐怖も抱きますって。折角なのでお茶でも召し上がって下さい」
カズヤは縋りつく3人と村長達にお茶を振る舞うべく自宅へ招待をした
これ以降、村民の誰もがカズヤに謝意を示しその度にお茶を振る舞う事でより一層親睦が図れたのは余談である




