第24話 「名探偵ノアpart3」
「…ヤさん‼しっかりして‼…」
  
いつの間にかまた気絶をしていたようだ
呼吸も脈すらない俺は生きているのか死んでいるのかも分からずノアはただひたすら呼び続けていたようだ
目を開いた矢先に全力でビンタをされた
「もうっ‼カズヤさん死んじゃったのかと思ったじゃないのっ‼」
「…アハハ…もう死んでるんだけどね☆」
更に本気のビンタを更に食らった
痛みはないが目の前がチカチカしている
「カズヤさんは何であんな所で倒れていたの?獣とかに襲われたの?」
「いや…多分獣とかじゃないよ…歩いていたら誰かに後ろから殴られたんだ…」
ノアは一瞬悲痛と苦悶の入り交じった表情を浮かべたがすぐさま憤怒の表情に切り替わった
「…せない…」
「え?何て?」
「赦せない…何もしていないカズヤさんを殺そうとするなんて…」
ノアの体表に怒りのオーラが吹き出てきてまるで某有名マンガのサ○ヤ人みたいだ
「誰に襲われたかも分からないしさ、とりあえずは無事?なんだから…」
「…私が…私が絶対犯人を捕まえてカズヤさんと同じ目に遭わせてやるっ‼‼」
それは…見つけ出して殺す‼と言ってる様なモノなんですが…
更にヒートアップして金色のオーラを纏った様になっているノアにボケをかます隙すら見出だせず
当て木で首を固定された俺は為す術もなく怒れるノアの逆鱗に触れない様に大人しくするしかなかった




