第178話 「サクサクいくよ?」
本日ラストの投稿です
皆さんお疲れ様でした
「こりゃあ…スゲェな…」
先程からカズヤの「業」を見ていた現場監督は呆れ顔だ
「こんなん直ぐ作れるなら俺達必要ないんじゃないか?」
これが監督及び作業員全員の素直な気持ちだ
「いえいえ、作業員の皆さんの安全の為に至急依頼があっただけですよ。
皆さんの仕事を奪うつもりはありませんしね」
「なるほど、気を遣ってくれてる訳だ。ガハハハ‼」
カズヤが全てやれば工期も材料費も信じられない位低くはなるがそれではダメなのだ。
雇用と生産のバランスが崩れてしまう
カズヤはそんな気はサラサラないのだと言う事を監督に伝えその場を去った
「こんな馬鹿な⁉」
カズヤは他のエリアでもサクサク作業を進めていった。
勿論現場で働く作業員達へのフォローも忘れない
そんな感じで二時間程度で依頼を終えると報告の為に王城へと戻った
「む?もう終わったか」
「はい。ご依頼の部分は完了です」
「助かったぞ、カズヤ」
「いつでも呼んで下さい」
カズヤは神様の待つ館へと転移した
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「ただいまー」
「おかえりー、どうだった?」
「うん、前とはやる事は変わらないけど心構えが違うって言うのかな?少し気持ちの持ちようが変わりました」
「そう。「神様」初仕事、お疲れ様」
「あはは、実感ないですけどね」
神様とカズヤは神様手作りの夕食に舌鼓を打った
二人が一緒に暮らし始めてから2つ程作ったルールがある
それは「人と同じ様な生活リズムで過ごす事」と「なるべく普通に生活」するルールだ
カズヤも神様も食事も睡眠も必要としないのでそれこそ24時間365日活動しても何ら問題がないが人はそうはいかない。
依頼にしても徹夜で遂行可能だがそれでは依頼主が参ってしまう
それなら人と同じ様に朝起きて夜寝るリズムで生活していた方が皆楽なのだ
なのできちんと食事を食べ夜には寝る様にした。眠る事は出来なくとも意識をオフにして擬似的に眠るフリをするのだ
もう1つのルールも同様で依頼の時の「御業」の行使を除いて出来るだけ平常時は人と同じ生活をするのだ
これによって人が抱える悩みもより深く理解出来る様になると思ったのだ
「じゃあお風呂に入ってくるね」
神様はいそいそとバスルームに移動する
カズヤをチラチラ見て入って行ったからお察しだ
この後の流れは更にお察しでキャッキャウフフな展開をして…
「寝た」
ー作者は表現を放棄した
ーHPが50減った




